ホームページを作成するにあたって、注意すべきポイントはいくつもあります。
押さえておくべき部分が確認できていないと、思わぬトラブルが発生したり、運営に支障が出たりします。
ホームページを円滑に運営するためにも、作成段階からさまざまな事柄に注意が必要です。
そこでこの記事では、ホームページ作成時にやってはいけないことを解説します。
ホームページを自身で作成する場合や、制作会社に依頼する場合などいずれにも当てはまるポイントなので、ぜひチェックしてみてください。
注意すべきポイントは多いため、ホームページの作成工程ごとに分けて記載しています。
ホームページの企画・設計でやってはいけないこと
ホームページの企画・設計の段階でやってはいけないことを4つ紹介します。
実際に作成に入る前に、既に押さえておくべきポイントはいくつもあります。
企画・設計段階からきっちりと進めていかないと、構築を開始してから迷ったりトラブルになったりすることもあるので注意しましょう。
目的を明確にしない
まずは、ホームページを作成する目的を明確にしましょう。
ホームページから何らかの商品やサービスの制約に繋げたいのか、企業の認知度をアップさせたいのか、目的に合ったホームページの構築が重要です。
目標設定があいまいだと、作成段階で方向性に迷い、中途半端で何が目的なのかよく分からないホームページができあがってしまいます。
作成したホームページで何をしたいのか、訪問したユーザーがどんな行動を取ることを目的としているのかを考えてみてください。
ターゲットを決めない
作成するホームページは、どんなユーザーを対象にしているのか、ターゲットを明確にしましょう。
若いユーザー向けの製品を売りたいホームページで、官公庁のホームページのような固い文章で地味な雰囲気のホームページを構築しても、チグハグな印象を持たれてしまいます。
上記の例なら、ポップなデザインでSNSとの連携も充実させ、スマホでの利用を想定したレイアウトにするなどの対策が挙げられます。
狙ったユーザー層に刺さるサイト作成をするためにも、ターゲットはしっかりと定めてください。
目標とする数値を決めない
目標とする具体的な数値も必ず決めましょう。
一般的に、ホームページでは以下のような指標を目標数値として設定します。
- セッション数:ホームページにアクセスされた数
- ページビュー(PV):一人のユーザーが見たページの数
- ユーザー数(UU):ページを訪れた人数
- コンバージョン率(CVR):成果の数をセッション数で割ったもの
例えば、そのホームページで商品を売りたいなら、CVRは重要です。
CVRは成果をセッション数で割ったものですが、何を成果とするかはそのホームページによります。
売れた商品の数や資料請求の数、問合せの数など、何を指標とするかを決めましょう。
そのうえで、目標数値から逆算してどんなホームページを作成するかを検討します。
利用料や手数料を予算に含めない
利用料や手数料を予算に含めないと、後から困ることになるかもしれません。
ホームページは自身で製作する場合も業者に依頼する場合も、初期費用は予算として計上するはずです。
しかし、その後の運用やツールの月額手数料などを予算に入れ忘れて、ランニングコストが思ったよりもかかるという事態が発生することがあります。
ホームページの作成段階だけでなく、毎月かかる手数料も予算に含めて考えるようにしましょう。
ホームページの構築でやってはいけないこと
いよいよ実際にホームページを構築する段階に移りますが、やってはいけないことがあります。
主に以下の7点です。
ホームページ全体の設定に関する内容なので、作成を開始する前にぜひチェックしておいてください。
無料サーバーを使用する
無料サーバーは可能な限り使用しない方が良いでしょう。
「無料」と聞くとコストを抑えられてお得な印象を受けますが、ドメイン数に制限があったり容量が小さかったりとさまざまな制約があります。
また、無料サーバーはサポートが受けられない場合がほとんどなので、何かサーバートラブルが起こっても自分で解決しなければなりません。
そのため、たとえ個人でのブログ開設など規模の小さめのホームページ作成であっても、有料のサーバーを使うのがおすすめです。
適当なドメインを選ぶ
ドメインを選ぶ際は慎重に選びましょう。
ドメインとはURLの「.co.jp」や「.com」などの部分です。
「.cn」や「.ru」などは安く利用できますが、詐欺サイトなどでも利用されるドメインなので、訪れるユーザーが不安に思う可能性があります。
また、ドメインは後から変更するのが容易ではなく、変更してしまうとホームページの検索順位にも影響を与えます。
ドメインは後から変えられないものと考え、サイト構築時にしっかりと選んでください。
URLを正規化しない
URLの正規化を行うようにしましょう。
正規化とは、「301リダイレクト」などでメインのURLに飛べるように統一することです。
例えば、以下のURLは一見違うようにみえますが、どちらも同じページに遷移する場合があります。
- 「https://www.○○○.jp/」
- 「https://www.○○○.jp/index.html」
ユーザーは同じページに辿りつくので問題ないようにも思えますが、SEO上は別ページとして評価されてしまうので、検索順位などに影響を与えます。
SSL化(暗号化)しない
ホームページのSSL化(暗号化)は必ず行ってください。
SSL化とは、ホームページ上でデータのやりとりを行う際、暗号化して送受信できるようにすることです。
第三者からのハッキング・盗み見などを防止するセキュリティ対策として行うため、安心して利用できるようになります。
SSL化されているサイトはURLが「http://~」ではなく「https://~」から始まります。
SSL化されていないと、ユーザーに不信感を与えるだけでなくGoogleの検索アルゴリズム上も評価が低くなるとされているため、必ず対応しましょう。
パンくずリストを実装しない
パンくずリストとは、今現在見ているページが、サイト内のどこに位置しているかを示すものです。
例えば、ページの上部や下部にある以下のような案内がパンくずリストです。
トップ>動画サービス一覧>Netflix>Netflixの料金や特徴を解説!
上記の例だと、現在見ているのは「Netflixの料金や特徴を解説!」というページで、「トップ」や「動画サービス一覧」などをクリックするとそのページに遷移できます。
ホームページを訪れるユーザーに対して親切なだけでなく、SEOの観点でも有利になるので設置しましょう。
レスポンシブ(モバイル)対応をしない
レスポンシブ対応とは、PCとスマホそれぞれ閲覧した際に正常に表示されるようにする設定のことです。
PCとスマホでは画面の大きさも異なるため、それぞれの端末から快適に閲覧できるように構築していく必要があります。
レスポンシブ対応がされているかも、SEOで評価される一因となります。
WordPressやホームページ作成ツールであれば自動的に対応できる場合もありますが、レスポンシブ対応機能が搭載されていない場合は難易度が高いので注意してください。
ページ表示速度への対策をしない
ページ表示速度への対策は重要なポイントです。
表示速度が遅いサイトにイライラして離脱した経験のある方も多いのではないでしょうか。
SEO上の評価にも関わるため、ユーザーが離れてしまわないためにも、ページはできるだけ早く表示できるように対策を行ってください。
コツとしては、重たい画像や動画はできるだけ数を減らし、ページのサイズを小さくしましょう。
ページの速度はGoogleの「PageSpeed Insights」なども参考にチェックしてみてください。
ホームページのデザインでやってはいけないこと
ホームページのデザインにおいて、やってはいけないことを5点解説します。
デザインは明確な正解が無く難しい部分ですが、押さえておきたいポイントがあります。
デザイナーや制作会社からの成果物をチェックする際などにも活用してください。
デザインや文体が統一されていない
デザインや文体などの、いわゆる「トンマナ(トーン&マナー)」の統一を意識しましょう。
ホームページを作り始める段階で、全体的なデザインが統一されていないと、ページや記事ごとにバラバラな印象を受けてしまいます。
例えば、ページごとに文字の大きさが違ったり、あるページでは丁寧な文体なのに別のページでは急に日記のような口語調になったりです。
意味があってそうなっているなら問題ありませんが、特に理由が無い場合は統一しましょう。
ターゲット層に刺さるデザインや文体を意識しつつ、統一感のあるサイトデザインを目指してみてください。
Flashを使用する
Flashを使用したホームページはおすすめしません。
インターネットの閲覧が、まだスマホではなくPCが主流だったころ、Flashを使用したサイトが一世を風靡しました。
しかし、スマホでは対応しておらず、2020年12月にサポートも終了しています。
今からFlashを使用したサイトを作るメリットはないので、使用しないようにしましょう。
文字の視認性が考慮されていない
デザインの部分にも該当しますが、文字の視認性が考慮されていないホームページは見にくいので注意しましょう。
文字があまりにも小さいのは分かりやすい例ですが、例えば白い背景に水色のフォントなど、カラーによる視認性も意識してみてください。
また、黒い背景に真っ赤な文字など、インパクトを与える目的であれば有効ですが、ページ内が全てそのようなフォントになっていると見ていて疲れてきます。
サイトのターゲット層にもよりますが、ある程度視力の弱い方でも見られるよう16px前後のフォントで記載するのがおすすめです。
アニメーションが多い
JavaScriptなどを用いたアニメーションを多用するのはやめておきましょう。
ボタンリンクなどここぞというときに使用すると、ユーザーの目線を集めやすく効果的ですが、量が多いとページのサイズが大きくなるうえどこを見たらいいか分からなくなります。
動画についても同様で、YouTube動画を埋め込むなども多すぎると重くなるので注意してください。
アニメーションも動画もうまく差し込めば効果的にユーザーにアピールできるので、全体のバランスを見つつ使用しましょう。
デザインにこだわりすぎる
ホームページの作成にデザインは重要ですが、こだわり過ぎには注意してください。
ページに何の装飾も無く簡素過ぎるのは問題ですが、ページを訪れるユーザーの大半が気付かないようなポイントをいつまでも作成し続けるのは効率的ではありません。
デザインは気になるポイントを挙げだすとキリが無く、明確な正解を判別しにくいです。
どちらかといえばコンテンツの内容の方が重要なので、納期を確認しながらある程度のラインで止めておくのが良いでしょう。
ホームページのコンテンツでやってはいけないこと
ホームページのコンテンツでやってはいけないことを解説します。
成果に繋げるためにコンテンツは重要です。
コンテンツ制作でやってはいけない上記の6点は、必ずチェックしておきましょう。
他サイトからコピペする
原則として、ホームページ内のコンテンツは他サイトからのコピペ厳禁です。
画像だけでなく文章にも著作権があるため、競合サイトの文章をコピーして自身のホームページに貼り付けることはしないでください。
また、官公庁や公式ホームページなどから引用したい場合は、引用と分かるようにblockquoteタグで囲み、引用元のURLを貼り付けてリンクを張りましょう。
サイズの大きな画像や動画を多用する
サイトデザインの項でも解説しましたが、サイズの大きな画像や動画は多用しないでください。
ページが重くなり、読み込むまでに時間がかかるようになります。
一般的に、読み込みの遅いホームページはすぐにユーザーが離脱してしまうため、できるだけページのサイズは軽くなるように心掛けましょう。
画像は「TinyPNG」など無料の圧縮サービスもあるため、有効活用してページの表示速度を維持してください。
著作権を考慮しない
著作権違反にはくれぐれも注意してください。
文章や画像のコピペは問題は別として、例えば漫画の1ページだけを切り取って掲載したり、映画の一場面をスクショして貼り付けたりするのも基本的にはアウトです。
確かに、きちんと引用ルールを守ってごくわずかに使用する程度であれば、トラブルに発展する可能性は低いです。
しかし基本的には権利者側から目こぼしされているだけであって問題無いというわけではありません。
権利者から許可がある場合は掲載OKなので、許可を取れるなら取っておきましょう。
コンテンツがテキストのみ
画像や動画を多用するのは注意と解説しましたが、コンテンツが文章のみというのも問題ありです。
長文が羅列してあるだけのコンテンツはユーザーの離脱に繋がります。
文字装飾や表などを使用し、視覚的に飽きさせないコンテンツを目指しましょう。
また、画像や動画も少しであればむしろ積極的に活用するのがおすすめです。
画像や動画はユーザーに分かりやすく情報を伝えられる有効な手段なので、量にだけ注意してぜひ利用してください。
分かりづらいリンク先を設置する
誘導したいリンク先やページがある場合、分かりやすく表記するようにしましょう。
「⇒」だけや「こちら」など、リンク先が何のページなのか分からないと、ユーザーがページを移動するのを戸惑う場合があります。
ページ内からスムーズに誘導したいページに移動できるよう、リンク先の案内文はよく考えて記載しましょう。
なお、一般的にリンクが張られている文字のカラーは青色です。
わざわざ別のカラーに変更するとリンクだと気付かれないおそれがあるため、フォントのカラーを変更するのはやめておくのが良いでしょう。
ソースが無く信ぴょう性の無い情報を記載する
ソースが無く信ぴょう性の無い情報を記載するのは、誤情報の拡散にも繋がり思わぬ炎上を起こす可能性もあるので注意してください。
情報はSNSの口コミなどではなく、できるだけ公式発表などの一次情報を記載するようにしてください。
なお、口コミの場合は「口コミである」と明記し、参考程度に活用してもらう記載する分には問題ありませんが、誹謗中傷のような内容は掲載しないようにしましょう。
ホームページのSEO対策でやってはいけないこと
ホームページのSEO対策でやってはいけないことを解説します。
SEO対策はホームページに集客するうえで重要なポイントです。
ぜひ押さえておきたい項目ばかりですが、Googleのアルゴリズムは定期的に変わります。
その中でも2023年10月現在、特にやってはいけないとされている内容なので、参考にしてみてください。
隠しテキストでキーワードを羅列する
隠しテキストを用いてキーワードをページ内に詰め込むのは、Googleのポリシー違反となりSEO評価を下げる要因となるので行わないようにしてください。
隠しテキストとは、例えば白い背景に白いカラーの文字で、一見分からないように対策キーワードを何の脈絡も無く記載するといったことです。
Googleにも以下のように、ポリシー違反の記載があります。
隠しテキストや隠しリンクは、検索エンジンを操作することのみを目的としてページにコンテンツを配置しながら、人間のユーザーには見えにくいようにする行為です。Google のポリシーに違反する隠しテキストや隠しリンクの例としては、次のようなものが挙げられます。
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
- 白の背景で文字の色を白にする
- テキストを画像の背後に置く
- CSS を使用してテキストを画面の外に配置する
- フォントサイズまたは不透明度を 0 に設定する
- 目立たない 1 文字(段落の中頃にあるハイフンなど)のみをリンクにすることで隠す
昔は検索順位を挙げる方法として通用していたこともありますが、2023年現在は逆効果なのでやめておきましょう。
キーワードを詰め込み過ぎる
キーワードの乱用も基本的にはNGで、Googleのポリシーには以下のような記載があります。
キーワードの乱用とは、Google 検索結果のランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むことです。キーワードの乱用では、不自然にリストやグループの形式を使ったり、関連性のない場所でキーワードが記載されたりする傾向があります。キーワードの乱用の例としては、次のようなものが挙げられます。
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
- 実質的な付加価値のない電話番号の羅列
- ウェブページが特定の都市や地域に関する検索結果の上位に掲載されるようにするために、都市名や地域名を羅列したテキストのブロック
- 同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すこと。たとえば次のようなものです
キーワードを不自然に詰め込むと、SEO上は評価されず検索順位を落とす可能性が高いため注意してください。
対策キーワードに基づきページを作成する場合は、あくまで自然な形でキーワードを入れ込み、キーワード自体の数よりもコンテンツの質を重視しましょう。
コンテンツの自動生成
コンテンツをツールなどで自動生成してホームページ上に掲載する行為は、スパムサイトとみなされる可能性があります。
また、自動生成は文章の意味が繋がらないことも多く、コンテンツの質の面からみてもおすすめできません。
ただし、近年ChatGPTなどAIの進化により、人が書いた文章と遜色ない内容のテキストを作成できる場合もあります。
例えば、ChatGPTで作成した文章を手直しして掲載するような行為は、上手く活用すると作業を効率化できる可能性があるので覚えておきましょう。
重複したコンテンツを作成する
同ホームページ上に、重複したコンテンツを作成してしまうとSEO上の評価が分散してしまうので注意しましょう。
一つのホームページ内にコンテンツやキーワードが重複してしまうことを「カニバリゼーション(カニバリ)」と呼びます。
カニバリを起こすと、訪れるユーザーが分散するだけでなく、片方の記事が検索結果に表示されなくなるなどの弊害が起こる可能性があるため、ページの管理をしっかりと行うようにしてください。
画像の代替テキスト(alt)を入れない
画像の代替テキスト(alt)は入れるようにしましょう。
代替テキストは、何らかの理由で画像が表示されないとき、画像の代わりに表示されるテキストのことです。
また、Googleには「画像検索」という、Web上に掲載されている画像の情報を取得して検索結果として表示する機能があります。
しかし、Googleは画像の内容を完全には把握できないため、代替テキスト(alt)の内容で画像の情報を判断します。
そのため、代替テキスト(alt)がGoogleの検索結果に影響を与える場合があるのです。
ホームページ上に画像を掲載する場合は、代替テキスト(alt)を必ず入れてください。
外部リンクを購入して増やす
被リンクが増えるとSEO上の評価が上がる傾向にありますが、リンクを金銭などで買う行為は逆に評価を下げる可能性があります。
Googleでは、ホームページのコンテンツへのリンクの量(被リンクの数)が、コンテンツの質を判断する指標のひとつです。
しかし、Googleのポリシーではリンクを操作する行為を「リンクスパム」として以下のように注意喚起しています。
Google は、ウェブページの関連性を判断するための重要な要素としてリンクを使用しています。Google 検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。リンクスパムの例としては、次のようなものが挙げられます。
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
- ランキングを上げることを目的としたリンクの売買。次のようなものが挙げられます。
- リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りする
- リンクに関して物品やサービスをやり取りする
- 特定の商品について記載してリンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を送る
外部リンクを購入する行為は、Googleのポリシー違反となるので行わないようにしてください。
ホームページの運用・保守・セキュリティ対策でやってはいけないこと
ホームページの運用・保守・セキュリティ対策でやってはいけないことは以下の通りです。
ホームページは完成したからといって終わりではなく、むしろその後の運用や保守が重要です。
ホームページを作成する段階から、運用面についても検討しておくと良いでしょう。
一切ページを更新しない
作成したホームページの更新を一切行わない場合、SEO上の評価が下がる可能性があります。
また、訪れるユーザーの目線から見ても、最終更新日が何年も前だと「本当に運営されているホームページなのか」と不安になり離脱に繋がります。
とはいえ、必ずしも毎日のように更新する必要はありません。
現在も運営されているホームページだと伝わるように定期的に更新し、更新日を記載するようにしましょう。
契約更新やアップデートを行わない
ホームページを作成する際に契約したサーバーなど、契約の更新を忘れないようにしましょう。
更新作業を忘れると、せっかく作成したホームぺージがWeb上で表示されなくなり、最悪の場合一から作り直しになる可能性があるので注意してください。
なお、レンタルサーバーでは多くの場合「自動更新機能」があります。
期限が来ると自動的に更新されるようになるので、基本的には設定しておくようにしましょう。
運用・保守の担当を決めない
ホームページ作成後は運用・保守の担当を決めましょう。
運用は「ホームページの更新」や「セキュリティ状況の監視」などを指します。
保守は障害時の対応や、ホームページが健全に運営できるように改善を実施します
ホームページ作成後も誰かが運営しなければ段々と訪れるユーザーが減ってしまうので、担当者はあらかじめ決めておくのがおすすめです。
運用マニュアルや問合せフローを作成しない
ホームページの運用・更新や、ユーザーからの問合せに対応するためのマニュアルを作りましょう。
基本的には担当者が行うことになりますが、急な休みや離職などが発生した場合、マニュアルが無いと誰もホームページの運用ができない事態が発生します。
また、担当者ごとに問合せへの対応方法がバラバラだと、ユーザーからの不信感にも繋がるのでぜひ作成しておいてください。
セキュリティ対策をしていない
セキュリティ対策は、ホームページを運営するうえで必須と考えてください。
Web上で不特定多数に向けて公開されているため、常にサイバー攻撃に晒されるリスクがあります。
公開情報の改ざんや個人情報の流出など、被害に遭わないためにも必ずセキュリティ対策を行いましょう。
ホームページの制作会社選定でやってはいけないこと
ホームページの制作会社選定でやってはいけないことを5点解説します。
ホームページを制作会社などに依頼する場合は、上記も必ずチェックしておきましょう。
業者との折衝が発生するため、自身や自社で作成する場合とはまた違ったトラブルが発生することがあります。
1社だけに見積もりを依頼する
制作会社に見積もりを依頼する場合は、複数社に依頼して見比べるようにしましょう。
1社だけだと、見積もりで出てきた金額が高いのか安いのか判断しにくいため、手間はかかっても必ず複数に依頼するのがおすすめです。
もちろん金額だけで判断するのは危険なので、具体的に内容を見て総合的に判断してください。
途中解約できない業者と契約する
途中解約できない業者と契約するのはおすすめできません。
初期費用が安いため依頼しても、その後の更新費用などが高く、結果的に他社よりも高くつく場合もあります。
特に、「リース契約」の場合は途中解約ができないため、契約前によく確認してから選びましょう。
作成費用が安いというだけで契約する
金額が安いというだけの理由で、制作会社を選ぶのはやめておきましょう。
いくら金額が安くても、納期や構築内容などこちらの希望がほとんど通らなかったり、担当者に連絡がつかなかったりといった場合はトラブルの元になります。
金額だけでなく、ホームページを作成する目的が達成できるのか、契約内容に問題が無いのかなどさまざまな角度から検討してください。
目的に応じた制作会社を選んでいない
目的に応じたサイト構築ができる制作会社を選びましょう。
ホームページ作成は、ただ作ることが目的ではなく、「そのホームページで何を実現したいのか」が重要です。
ECサイトの制作が得意な制作会社もあれば、コーポレートサイトが得意なところもあります。
実際に契約する前には打ち合せで実績なども確認し、作成したホームページを実現してくれるところを選ぶのが良いでしょう。
納品後に更新ができない
作成したホームページが、納品後に自社で更新できない制作会社との契約はおすすめできません。
制作会社側でないと更新できない場合は、運用・保守などの費用がその後もかかり続ける可能性があります。
納品後の更新やページ追加など、細かい内容も契約前の打ち合わせで必ず確認してください。
ホームページ作成時にやってはいけないことに注意して作成しよう
この記事では、ホームページ作成時にやってはいけないことを解説しました。
ホームページを自身で作成する場合も、制作会社に依頼する場合も、注意すべきポイントは多くあります。
作成を始める前段階から運用・保守に至るまで、計画的に構築していくことが重要です。
また、Googleのポリシー違反などSEO上の評価や、訪れるユーザーの使いやすさなども考慮に入れて作成していくようにしましょう。
どういった点に気を付ければいいのか迷った際や、制作会社に依頼してホームページを作成する場合は、本記事の内容をチェックリスト代わりに利用してみてください。