ホームページに集客できない原因は？対策や集客方法を解説

ホームページの制作後、重要な課題となってくるのは集客です。

せっかくお金と時間をかけてホームページを作成しても、見てくれる人がいなければ意味がありません。

しかし、ホームページの制作について以下のような悩みや疑問をお持ちではないでしょうか。

• 「ホームページの集客ができない」
• 「ホームページに集客するための方法が分からない」
• 「SEO対策の具体的な手段が知りたい」

本記事では、ホームページの集客ができない事業者向けに、SEO対策について解説します。

SEO対策は、Google検索などでサイトを訪れるユーザーを増やすために重要なポイントです。

また、SEO対策以外の手段についても紹介するので、ホームページの集客手段に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

ホームページが集客できない原因はSEO対策が不十分

ホームページが集客できない大きな原因のひとつは、「SEO対策」が不十分という点が挙げられます。

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、直訳すると「検索エンジン最適化」を意味します。

そしてSEO対策とは、Googleなどの検索エンジンで検索した際、検索順位が上位に表示されるようにホームページを制作することです。

一般的に、大半のユーザーは検索結果に表示された上位のホームページにアクセスします。

逆にいえば、上位表示できなければユーザーがなかなか訪れないということなので、SEO対策を行って何とか上位表示しようとそれぞれの運営会社は試行錯誤しているのです。

もちろんSEO対策だけが集客できない原因ではなく、SEO以外の集客方法もありますが、まずはホームページ制作の基本として押さえておきましょう。

集客できないホームページの特徴

集客できてないホームページの、SEOの観点から見た主な特徴は以下の通りです。

• 情報量が少ない
• 情報が整理されていない
• 情報が更新されておらず古い

2024年現在、Googleの検索で評価されるページというのは、「ユーザーにとって有益な情報が載っている」サイトです。

中でも、E-E-A-Tと呼ばれる4つのポイントが重要視されているので、ぜひ覚えておきましょう。

E-E-A-T	概要
Experience(経験)	実体験や経験に基づく情報が書かれたページ・サイトであるか
Expertise(専門性)	特定分野に特化して、専門的な情報が記載されたページ・サイトであるか
Authoritativeness(権威性)	専門家などによる正確で第三者からの評価が高いページ・サイトであるか
Trust(信頼)	一次情報など記載された情報の信頼性高いページ・サイトであるか

ホームページに集客ができていないと考えている方は、上記のポイントを押さえた記事やサイトになっているかをチェックしてみましょう。

ただし、SEOで上位表示されるにはさまざまな要素が絡んでいるため、上記を押さえたページであっても必ず上位表示されるわけではありません。

ホームページに集客するための、要素のひとつとして捉えておくのがおすすめです。

ホームページに集客するためのSEO対策9選

ホームページに集客するためのSEO対策を9個解説します。

• 戦略的にキーワード対策を行う
• ターゲットを明確にする
• タイトル・メタディスクリプションは適切に設定する
• コンテンツ数を増やす
• ユーザーが求める情報を掲載する
• 専門性や独自性を追求する
• 分かりやすい動線の設計
• アクセス解析を行う
• 継続的に更新を行う

ホームページに集客ができないという悩みを抱えている方は、上記のポイントを意識したページ作成を行ってみてください。

ただし、これらを行ったとしてもただちに効果が出るわけではありません。

順位のチェックツールなどを使用し、変動を確認しながら対策を行うのがおすすめです。

また、本質的には「ユーザーのためになるホームページ」であることが重要です。

上記はあくまで作成するうえでのテクニックの話なので、「ユーザーの悩みを解決する」という目的からブレないようにしましょう。

戦略的にキーワード対策を行う

キーワード対策とは、検索で訪れるユーザーが実際に検索しそうな文言を狙ってページを制作することです。

例えば、「筋トレ やり方」というキーワードで検索する場合、ユーザーは筋トレのやり方を知りたくて検索しています。

そこで、ページの内容を筋トレのやり方に特化した内容にすることで、ユーザーの流入を狙うのです。

キーワード対策が不十分なホームページのパターンと、対策を紹介します。

課題	概要	対策
検索ボリュームが少ない	誰も検索しないようなキーワードを狙っているため流入が見込めない	検索ボリュームの多いキーワードを狙う
検索ボリュームが多過ぎて競合が強い	検索ボリュームが大きいビッグキーワードは競合が強いため上位表示が難しい	競合性の低いキーワードや、ロングテールキーワードを狙う
CV・成約から遠いキーワードを狙っている	ＣＶ(コンバージョン)から遠いキーワードだと売上に繋がりにくい	成約までの距離を考えたキーワード選定を行う
ホームページのテーマと合っていない	ホームページのテーマと関係ないキーワードを狙っていると、ページを訪れるユーザーの傾向と一致しないため上位表示されにくい	特定のテーマに特化させたキーワード選定を意識する

上記のような対策を行い、キーワードを選んでみましょう。

ポイントは、はじめのうちはロングテールキーワードを狙うことです。

例えば、「筋トレ　やり方」というキーワードは検索ボリュームは多いものの、競合も多く上位表示が難しくなります。

しかし、「筋トレ　やり方　腕」など、より絞り込んで対策することによってピンポイントにユーザーのニーズを突けるでしょう。

検索ボリュームは落ちますが競合性も低くなるので、上位表示を狙いやすくなる利点があります。

このように、キーワード選定にはさまざまなやり方があり、一概にどれが正解とはいえません。

自社のホームページの状況や目的によって適切な方法をとることが重要です。

ターゲットを明確にする

ホームページは、どんなユーザーに訪れてもらいたいのか、ターゲットや目的を明確にすることが重要です。

例えば、子供のおもちゃを紹介するホームページの場合、ターゲット層は「子供がいる家庭の親」となります。

ターゲットが曖昧なままだと、作成するページの内容もブレてしまい、集客がしにくくなるでしょう。

ホームページの傾向を特化させると集客に繋げやすいので、まずはしっかりとターゲットを設定してください。

タイトル・メタディスクリプションは適切に設定する

ページを作成するうえでは、タイトルやメタディスクリプションを適切に設定してください。

メタディスクリプションとは、Googleの検索結果に表示される、ページの説明のような文章のことです。

それぞれのポイントは以下の通りです。

項目	ポイント
タイトル	・対策キーワードをできるだけ入れる ・思わずクリックしたくなるような内容に ・30文字前後で
メタディスクリプション	・ページの内容が100文字程度で分かるように ・対策キーワードをできるだけ入れる

いずれも自然かつ読みやすい内容であることが大前提で、対策キーワードを無理に詰め込むのはむしろ逆効果です。

また、検索画面に表示される文字数には限界があるので、あまり長くなり過ぎないようにするのも重要。

文字数はあくまで目安で、ユーザーに正しく伝わることが最も重要な点には注意してください。

とはいえ、設定するのとしないのとでは違いが出てしまうので、必ず適切に設定しておくようにしましょう。

コンテンツ数を増やす

コンテンツ数(ページ数)が少なすぎるホームページは、流入口も減り情報の網羅性も低くなって集客ができません。

全体で2、3ページ程度のホームページではさすがにSEOで上位表示されるのは難しいので、必ずある程度のコンテンツ数を用意しましょう。

もちろん、「数が多ければ良い」というものでもありません

質の高いコンテンツを複数用意することで、ホームページ全体がGoogle上で評価されて上位表示に繋がりやすくなるのです。

ユーザーが求める情報を掲載する

ユーザーが求める情報を掲載することも、重要なポイントです。

SEOの本質は「ユーザーの悩みを解決すること」なので、求める情報が無ければユーザーはすぐに離れてしまい、Goole上でも評価されません。

ユーザーの悩みに答えるような内容になっていることは大切ですが、押さえておきたいのは表面的な疑問点の解決ではなく「潜在的なニーズ」に応えることです。

例えば、「パーソナルジム デメリット」と検索するユーザーは、パーソナルジムのデメリットを知りたいことはもちろんですが、本質的には「デメリットを知ったうえでパーソナルジムに入るかどうかを検討」しています。

そこで、パーソナルジムのおすすめ施設なども紹介すると成約に繋がりやすくなり、本質的な悩みを解決しているとしてSEO上も有利に働きます。

このように、キーワードで検索してくるユーザーが「本当に知りたいことは何なのか」を考えてページ作成することが重要です。

専門性や独自性を追求する

専門性や独自性を追求して、ホームページを作成しましょう。

Googleでは専門性や独自性のあるサイトが評価されやすい傾向にあります。

ユーザーにとって専門的で信頼性の高いサイトである方が、本質的な悩みを解決しやすいためです。

例えば、ダイエットについて調べるとき、実際にジムでトレーナーをやっている方のホームページと、特に経験のない方の書いたページではどちらが信憑性が高いかを考えると分かりやすいでしょう。

また、ネットで調べた情報をまとめただけのホームページよりも、実際にジムに通った経験も書いてあるページの方が独自性が高くなります。

誰にでも作れるページではなく、自社のホームページを訪れたユーザーにしか知りえない、専門的で独自性の高い情報を記載してください。

分かりやすい動線の設計

集客だけでなく成約にも繋げたい方は、分かりやすい動線設計を心がけてみてください。

成約に繋がるページへの内部リンクなど、ホームページ全体でどのように成約に繋げていくのかを考えるのがポイントです。

例えば、「筋トレ　やり方」というキーワードで検索してきたユーザーに、筋トレのやり方を解説するだけでなく、おすすめのパーソナルジムを紹介するページや、プロテインを紹介するページへの内部リンクを張っておきます。

すると、筋トレの方法を調べに来たユーザーの中から、プロテインを購入したい方の潜在ニーズにスムーズに答えられるのです。

ユーザーが使いやすく、かつ成果や新しい悩みの解決にも繋がるような動線を意識しましょう。

アクセス解析を行う

Google Search Consoleや検索順位のチェックツールなどを使用し、実際に訪れたユーザーが「どんな検索キーワードで流入した」のかを確認してください。

思ったキーワードと違うキーワードで流入していることもよくあるので、確認して良い部分は残し、修正が必要な部分はブラッシュアップしましょう。

順位変動なども見ておくことで、狙ったキーワードのSEO対策が上手くいっているかの指標にもなります。

継続的に更新を行う

ホームページは継続して更新してください。

せっかく制作したホームページも、更新せずに放っておくと順位が下がっていきます。

更新されていないサイトは情報が古いと見なされ、情報の信頼性などが疑われるためです。

そのため、定期的に最新情報に更新したり、競合の状況を見て内容を改善するリライト作業を行ってください。

リライトによって情報の精度が上がり、ユーザー満足度が高まることで検索順位が上がる場合もあるため、新しいコンテンツを増やすだけでなく、既存のページの見直し作業も重要なポイントです。

SEO以外のホームページに集客するための方法

SEO以外のホームページに集客するための主要な方法は、主に以下の3点です。

• Web広告の活用
• SNSの活用
• プレスリリースを行う

もちろん上記以外にもありますが、メジャーな方法としては上記の通りです。

ホームページに集客するには、どれか一つだけ対策を行うのではなく、さまざまな方法を併用するのがおすすめです。

流入口を増やすことで、多くのユーザーがホームページにアクセスできるよう促しましょう。

Web広告の活用

SEOは即効性のある集客方法ではないため、Web広告も併用すると即効性が高くおすすめです。

Web広告にはさまざまな種類があり、例えば以下のようなものです。

種類	内容
リスティング広告	Google検索結果の上部などに表示される広告
ディスプレイ広告	Webサイト上などに表示される広告
SNS広告	各種SNS内で表示される広告
動画広告	YouTubeなどで表示される動画タイプの広告
アフィリエイト広告	自社商品やサービスを紹介してもらい、広告経由で成果が発生すると費用が発生する広告

上記以外にもさまざまな種類があるので、予算やターゲットなどに合わせて選びましょう。

リスティング広告など、クリック数に応じて費用が発生するタイプも多くあります。

なお、Web広告を使用するには当然費用が掛かる点には注意が必要です。

SNSの活用

SEOとSNSをうまく組み合わせるのもおすすめの方法です。

簡単な例でいえば、コンテンツページが公開されたことをX上などで周知する方法などです。

作成したページがGoogleの検索結果に並ぶには少し時間がかかったり、最初は順位が安定しなかったりすることもありますが、SNS上で宣伝すればそこからユーザーの流入が見込めます。

インフルエンサーなど影響力が高い方に発信してもらえれば、検索流入よりもSNSからの流入が多くなるケースもあるでしょう。

ページを作成して終わりではなく、SNSでの発信も活用して集客に向けたアクションを起こすことが重要です。

プレスリリースを行う

プレスリリースを行うのも良いでしょう。

プレスリリースは、「PR TIMES」などのWebメディアに情報を掲載して発信する手法です。

多くのユーザーが閲覧しているメディアに掲載されれば、それだけで一気に認知拡大に繋がるのでおすすめです。

配信一回や月の発信回数などで金額が変わりますが、新商品やサービスの発表などを行う際には有効なのでぜひ行いましょう。

ホームページに集客できないときはSEO対策がポイント！SNSなども併用しよう

本記事では、ホームページに集客できないときの対策方法を紹介しました。

集客するにはいくつかの方法がありますが、まずは検索からの流入を増やすためにSEO対策を行うと良いでしょう。

キーワード選定やタイトル・メタディスクリプションの設定など、戦略的に行うことが重要です。

しかし、本質的には「ユーザーの悩みを解決できる」ページの作成がポイントとなります。

SNSやWeb広告などを併用し、ホームページの集客に向けて取り組んでみてください。