ホームページ制作費用の相場はいくら?早見表や料金を抑えるポイントを解説

自社のコーポレートサイトなどを制作する場合、オーソドックスな手段として挙げられるのは、自社で制作するか制作会社に依頼することです。

しかし、ホームページ制作について以下のような悩みや疑問をお持ちではないでしょうか?

  • 「ホームページ制作の料金相場は?」
  • 「ホームページ制作の工程別や種類別の費用の目安が知りたい」
  • 「ホームページの制作費用を抑えるコツはある?」

本記事では、ホームページ制作の料金相場や、費用を抑えるためのポイントを解説します。

作成するホームページの種類や、依頼先によって料金は大きく異なります。

これから自社のホームページを制作したいという方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。

目次

ホームページ制作費用の相場早見表

まずは、ホームページ制作費用の相場早見表を記載します。

依頼先別と制作するホームページの目的別に分けているので、参考にしてみてください。

【依頼先別】

依頼先相場
ホームページ制作会社・小/中規模:40万円前後
・大手:100万円前後
広告代理店制作会社費用+2割程度の仲介手数料
フリーランス10万円前後
自身・自社で作成数万円

【目的別】

依頼先相場
LP(ランディングページ)10万円~
コーポレートサイト50万円~
採用サイト50万円~
オウンドメディア100万円~
ECサイト100万円~
ポータルサイト150万円~

ホームページ制作にかかる費用相場は、依頼先やサイト規模によっても大きく異なります。

そのため、上記はあくまで目安として捉えてください。

ホームページ制作の費用を抑えるコツは後程解説します。

依頼先ごとのホームページ制作費用の相場

依頼先ごとのホームページ制作費用の相場を解説します。 

どこにホームページ制作を依頼するかで費用は大きく変わります。

もちろん、費用がかかるのには理由があるので、合わせて解説。

安ければ良いというわけでもないので、メリット・デメリットから総合的に判断しましょう。

大手制作会社に依頼する場合

項目内容
相場100万円~
メリット・実績が豊富
・サポートが手厚い
・独自のシステム開発なども対応できる
デメリット・料金が高め
・小規模なサイトは対応していない場合もある

大手のホームページ制作会社に依頼する場合、100万円程度~の料金が相場です。

もちろんサイト規模にはよるのですが、中・大規模サイトの制作のみの対応となり、小規模サイトの制作は行っていないところもあります。

一方で、大手は実績が豊富で信頼性も高く、独自機能の開発などにも対応してくれる場合があり、欲しい機能がある場合は依頼を検討しても良いでしょう。

サポートも手厚いのが特徴で、制作後の運用サポートなども行ってもらえる可能性があるので、事前のヒアリングなどでよく確認してみてください。

中小制作会社に依頼する場合

項目内容
相場40万円~
メリット・大手よりも安い
・フリーランスよりも大規模サイトが作りやすい
・柔軟でスピード感ある対応ができやすい
デメリット・技術力・サポートは大手に劣る場合も
・実績などは要確認

中小規模の制作会社に依頼する場合は、40万円前後~が料金の相場です。

大手制作会社に比べると知名度は劣りますが、柔軟な対応を行ってくれる場合が多く、料金も比較的安めなのでおすすめです。

また、チーム単位で制作をしてくれる場合がほとんどなので、フリーランスの個人に依頼するよりは大規模サイトの制作も対応しやすいのが利点。

ディレクターなど責任者とのコミュニケーションを密に取りながら進めてください。

サポート面や技術面はヒアリングなどの際に実績と合わせてよく確認しておきましょう。

広告代理店に依頼する場合

項目内容
相場制作会社の費用+2割程度の手数料上乗せ
メリット・Web集客に強い
・作りたいサイトに合った制作会社を紹介してくれる可能性がある
デメリット・料金が高い
・広告代理店自体には制作の技術は無い場合が多い

広告代理店にホームページ制作を依頼する場合、制作会社へ支払う料金に加えて、2割~5割程度の仲介手数料を支払う必要があります。

そのため、料金面では割高になりがちですが、制作後の集客やWebマーケティングには強みを持っています。

また、ホームページ制作に関する知識が全く無い状態で依頼する際には、作りたいサイトに合った制作会社を紹介してくれることもあるのは利点です。

仲介手数料がネックなので、自身で制作会社を探すのがおすすめではありますが、Web集客込みで一から探す手間を惜しむなら依頼しても良いでしょう。

フリーランスなど個人規模でホームページ制作を依頼する場合

項目内容
相場10万円前後
メリット・制作会社よりも料金が安い
デメリット・スキルには個人差がある
・大規模サイトは対応できない場合も

制作会社などに属さず個人で制作を請け負うフリーランスの場合、10万円前後とリーズナブルに依頼できます。

注意点としては、スキルは千差万別で希望に合ったホームページを制作するにはそれなりの選定が必要という点。

「クラウドワークス」や「ランサーズ」といった、クラウドソーシングサイトを通して依頼するのが一般的です。

また、個人で作業を行っている方が多いので、大規模なサイトだと対応ができない場合もあります。

一方で、中には大手制作会社と遜色ないクオリティで制作してくれる方もいるので、そういった方に依頼すればコスパが高くおすすめです。

評価や実績などをよく確認して依頼するようにしましょう。

CMSを使って自分でホームページ制作する場合

項目内容
相場数千円~
メリット・費用が格安
・スキルさえあれば自由に制作できる
デメリット・全て自分で対応が必要

CMSを使って自身でホームページを制作する場合、費用は各段に抑えられます。

CMSとは「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」のことで、Webサイト・コンテンツを制作するためのシステムや機能を一元的に管理できます。

例えば、圧倒的なシェアを誇るWordPressはCMSのひとつで、サーバー代とドメイン代の年間数千円程度でもホームページが制作できます。

個人ブログを作成する程度であれば、このCMSを使って安く簡単に、かつ知識が無い方でもホームページ制作ができるでしょう。

一方で、自身で制作するには当然ホームページ制作に関わるさまざまなスキルを習得している必要があります。

高機能なCMSを導入するには数万円程度かかる場合もあるので、用途に合わせて選択する知識も必須です。

スキルさえあれば思うようなサイトを安く制作できるのでおすすめです。

目的別のホームページ制作費用の相場

ホームページ制作費用の相場を、目的別に解説します。

ホームページの内容によっても規模感などが変わってくるので、その分料金にも変動があります。

制作したいホームページがある場合は、料金相場の参考としてください。

コーポレートサイトの場合

企業の顔であるコーポレートサイトの場合は、30万円~数百万円と幅が広いのが特徴です。

ホームページのコンテンツ量に応じて料金が変わり、企業情報など最低限の情報を載せ、CMSのテンプレートを使って制作する場合は比較的安く制作できるでしょう。

一方で、企業情報だけのホームページでは目に留まりにくいので、Web集客なども合わせて依頼する場合は100万円以上の費用がかかってくることもあります。

オリジナルデザインを依頼する場合も同様なので、どんなコーポレートサイトを制作したいのか、あらかじめ検討のうえ依頼してください。

ポータルサイトの場合

さまざまなニュースや情報などの玄関口となるポータルサイトを制作する場合、150万円~が料金相場となります。

ポータルサイトで知名度が高いものでいえば「Yahoo!JAPAN」などで、検索エンジン以外にもニュースやショッピングなどさまざまなサービス・サイトの玄関口となっています。

「食べログ」や「ホットペッパービューティー」などもポータルサイトの代表的な例です。

サイトの規模が大規模になると、数百万円以上かかることも珍しくありません。

一方で、上手く運営できれば多くの集客が見込めるホームページでもあります。

どんなポータルサイトを制作するのか、ログイン機能、口コミ機能など、どんな機能が必要なのかを詰めたうえで制作を依頼しましょう。

ランディングページ(LP)の場合

商品やサービスを訴求するランディングページ(LP)の場合、10万円程度~と比較的リーズナブルに制作できます。

もちろん、コンテンツ量や制作会社に依頼する工数によって費用は大きく変わります。

しかし、画像素材を自社で用意するなどすると費用を抑えられる場合もあり、安めに制作を依頼しやすいのが利点です。

ECサイトの場合

本格的なECサイトの制作を依頼する場合、100万円以上が料金相場となります。

ECサイトには大きく分けて2種類あり、楽天市場などのモールに出店する場合と、ECCUBEなどの「ASP型」「オープンソース型」を使用して独自サイトを制作する場合です。

Amazonなどは商品を登録するだけなので、比較的制作費用が安く済み、商品登録だけをフリーランスに依頼することも可能です。

一方で、一から独自サイトを制作する場合は数ヶ月の期間と高い費用がかかります。

ECサイトは集客も重要なポイントなので、どこに費用をかけるかを検討のうえ依頼しましょう。

採用系サイトの場合

採用系サイトの場合は50万円程度~が相場ですが、コンテンツ量だけでなくどこまでを依頼するかでも大きく費用が変わってきます。

採用情報や最低限の会社情報を掲載しただけのサイトであれば10万円程度~でも可能ですが、他の媒体と組みわせた戦略的な制作を行う場合は150万円以上の費用がかかるでしょう。

費用を抑えたい場合は、「engage」といった無料の採用サイト作成ツールもあるのでうまく活用してください。

ホームページ制作の工程別の費用相場

ホームページ制作の工程別の費用相場も解説します。

ホームページを制作するうえではさまざまな工程がありますが、どの部分を制作会社に依頼するかでも費用が変わってきます。

自社でできる部分は行うようにすると、費用を抑えることにも繋がるので検討しましょう。

Webデザイン

Webデザイン費用は、魅力的に見えるホームページを制作したり、PCで見てもスマホで見ても使いやすいようレスポンシブ対応をしたりするのにかかる費用です。

CMSのテンプレートで事足りるようなデザインであれば数万円以内に収まりますが、オリジナルデザインであれば10万円~20万円程度が相場です。

また、トップページとそこに付随する下層ページでも費用が異なり、下層ページであれば複雑なデザインが不要な場合は1万円~5万円程度で収まります。

ロゴ制作やバナー制作などもWebデザインに含まれるので、どの部分を依頼するかは細かく決めておきましょう。

コーディング

コーディング費用の相場は1ページあたり3~4万円前後です。

コーディングとは、HTMLやCSSなどのプログラミング言語を使用してホームページを制作することで、WordPressなどのCMSだとコーディング自体が不要な場合もあります。

コーディング不要なCMSで制作する場合は費用がかからないうえ、視覚的に操作できるのでおすすめです。

ディレクション

ディレクション費用は、ホームページ制作のおおよそ1割~2割程度の費用がかかります。

もしくは、作業日数に応じて算出される場合もあります。

ディレクションは、ホームページ制作のプロジェクトを統括するディレクターや管理者に対して支払われる費用です。

作業進捗やスケジュールをまとめ、スムーズにプロジェクトが進むよう管理する重要なポジションとなります。

コンテンツ

コンテンツ費用は、ホームページ内にある画像や文章などコンテンツ自体に支払われる費用のことで、相場の内訳は以下の通りです。

  • 文章:1文字0.5円~
  • 画像:数千円~
  • 動画:10万円~

例えば、ホームページ内にコラムなどを依頼する場合、外注のライターを雇って1文字1.0円程度で書いてもらいます。

画像素材は自社で用意したり、フリー素材を使ったりすると安く抑えられるのでうまく活用しましょう。

システム

システム費は、プログラミング言語などを用いてさまざまなシステム開発を行ったり、ECサイトの受注システムを使用したりする場合にかかる費用です。

お問い合わせフォームなど簡単なものであれば2万円前後~制作可能で、大規模なシステム利用だと100万円以上かかることもあります。

WordPressなどのCMSだと無料でシステム導入できる場合もあるので、必要に応じて使用しましょう。

SEO対策

SEO対策費は、主にGoogleの検索エンジンで上位表示されるための取り組みを行うための費用です。

SEO対策には専門知識が必要で、月額10万円程度~が相場となっています。

Googleで検索して訪れるユーザーを増やすためには、Google上で評価されるホームページ制作を行わなければなりません。

コラム記事などのコンテンツ作成の段階から対策を行っていく必要があるので、後から依頼するよりも制作会社選定の段階から行っておくと良いでしょう。

ホームページ作成後の維持・更新

ホームページ作成後は、以下のような費用が毎月かかります。

項目相場
サーバー代1,000円~5,000円
ドメイン代数百円~
SSL認証6万円前後
保守・管理5万円前後
更新費用3,000円前後

ホームページは制作して終わりではなく、その後の運用が重要です。

集客を行うためには広告費などをかける場合もあるので、月々のランニングコストも制作開始前に意識しておきましょう。

ホームページ制作の費用相場が高い理由

ホームページの制作費用相場を見て「高い」と感じませんでしたか?

ホームページ制作の費用が高いのは、主に以下3つの理由からです。

  • 人件費
  • Webマーケティング・SEO対策費
  • オーダーメイド

ホームページ制作は実際にコンテンツを作成する人から進捗管理をする人まで、多くの人が関わるため人件費がかさみます。

基本的に人力で制作していくため、特に大規模サイトだと関わる人数が多くなり費用も高額になるのです。

しかも、ホームページ制作はクライアント一人ひとりの要望に応じたWebサイトをオーダーメイドで作っていきます。

CMSのテンプレートを使って制作する場合はその分安くなることもあるので、ヒアリングなどの中で予算と相談しながら決めていきましょう。

また、WebマーケティングやSEO対策は専門知識が必要なだけでなく、トレンドの移り変わりも早いのが特徴です。

そのため、以下のような理由で費用がかかる傾向にあります。

  • Googleのアップデートひとつで昨日まで通用してた対策が通じなくなる
  • 情報のアップデートが頻繁に必要

もちろん高額な分、本来自社で割くべきリソースを代わりに割いてくれるという利点もあります。

費用だけでなく工数や人員などトータルで見たとき、自社で制作するのとどちらがコスパが良いかを考えたうえで検討してみてください。

ホームページ制作費用を抑えるコツ

ホームページ制作費用を抑えるコツを紹介します。

ポイントとしては、「自社でできる部分は自社で行う」「無駄な工程は省く」といった部分です。

制作費用を少しでも押さえたい場合は、上記のポイントを意識して制作会社を選んでみてください。

テンプレートを使う

各制作会社では、ホームページのデザイン等のテンプレートが用意されている場合があります。

テンプレートを使えば、一からオーダーメイドで制作するよりも安く済む可能性が高いのでおすすめです。

ただし、制作するホームページに独自の機能が必要といった場合は、テンプレートを使用できない場合もあります。

一方で、オーダーメイドだからといってデザインに凝り過ぎると、ユーザーには使いにくいサイトになってしまうことも。

ホームページを制作する目的と照らし合わせながら、テンプレートを使用するかどうかを考えましょう。

最低限のページ数で依頼する

まずは必要最低限のページ数で依頼すると、制作するコンテンツ数が減るため費用も安く抑えられます。

もちろん、まとめて依頼した方がページ当たりの費用は安くつく場合もありますが、実際にホームページの運用を始めてから方向転換したくなるかもしれません。

明確な目的・目標が定まっていない場合は、最初から全てのページを用意するよりも、最小限の投資で制作して試行錯誤しながら改善を繰り返していくのが良いでしょう。

不要な工数を削減する

画像素材を自社で準備したり、依頼したい作業内容を明確にしたりするなど、制作会社側で発生する工数の一部を巻き取ることで費用も削減できます。

ホームページ制作を外注する場合、全ての作業一つひとつに費用がかかると考えてください。

そのため、自社で用意できるものは準備しておくことで、余分な費用の発生を抑えられます。

また、作業工程を細分化し、制作会社に依頼する部分を明確にしておけば、無駄な工程を省くことにも繋がります。

漠然としたイメージで制作会社に丸投げするよりも、依頼前に内容を詰めて自社では賄えない部分のみ外注するのが良いでしょう。

複数社から見積もりを取る

依頼を行う前に、必ず同一内容で複数社からの見積もりを取りましょう。

制作会社によって対応範囲や料金がかかる分が大きく異なります。

また、料金の安さだけで決めてしまうのは危険です。

担当者との相性、運用サポートや柔軟性など、料金に見合った働きをしてくれるところであれば検討の余地があるはずです。

制作会社によって得意とするジャンルなども異なるので、最低でも3社以上で相見積もりを取ってから判断してください。

CMSを使って自社で制作する

CMSを使って、自社で制作すると大きく費用を抑えられます。

特にWordPressは無料で利用可能で、シェアも大きいことから無料で使えるテンプレートなども充実しています。

WordPressのテーマによってはSEO対策も行われている場合があります。

コーポレートサイトやLPなど、多機能で複雑なシステムを必要としない場合は、CMSは知識が無くても十分見栄えが良く集客ができるホームページが制作できるのでおすすめです。

ただし、自社で制作する場合はスキルはもちろん、作業時間などのリソースも取られるので、人件費など総合的に判断してください。

ホームページ制作の費用相場20万円から!CMSや相見積もりを活用しよう!

本記事では、ホームページ制作の費用相場について解説しました。

制作会社に依頼する場合の相場は20万円前後~数百万円まで、制作するホームページに応じて費用が大きく異なります。

CMSを使ったり、フリーランスに依頼したりと、コストを抑えるためのポイントもいくつかあるので、予算と見比べながら選んでみてください。

制作会社などに依頼する場合は、できるだけ複数社に見積もりを依頼することも重要です。

料金だけでなく、サポート内容や運用面など、さまざまな点を考慮して総合的な判断をしましょう。

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