ホームページを作りたいけど、どのくらいの期間を要するのかわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
特に一度もホームページを発注したことのない初心者の方なら、依頼から納品までの制作期間が全くわからないですよね。
ホームページ制作の期間は、1〜5ページくらいのサイトなら1〜2ヶ月前後で完了しますが、10ページ以上になると3ヶ月以上の期間を要します。
この記事では、ホームページ制作の期間や費用、依頼から納品までの流れについて初心者にもわかるようにまとめました。
他にも、ホームページ制作の期間を短縮するための発注方法や準備についても解説しています。
ホームページ制作の期間や流れについてお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
【初心者向け】ホームページ制作期間の目安
ホームページの制作期間は、規模と内容によって大きく異なります。
ページ数別のホームページ制作期間の目安は以下の通りです。
ここからは、ページ数別の制作期間について解説していきます。
1ページの制作期間:約1ヶ月
1ページ分の簡単なホームページの制作期間は、約1ヶ月前後で納品まで完了します。
打ち合わせ・見積もりから始まり、デザイン、コーディング、最終テスト、修正の工程があるので約1ヶ月の期間は必要です。
1ページ分のホームページの例としては、全ての情報を1ページにまとめたコーポレートサイトや地域のイベントサイトが挙げられます。
同じ1ページ分のサイトでも、商品を成約させることを目的としたランディングページ(LP)は、場合によって1ヶ月以上の期間を要する可能性があるので覚えておきましょう。
ランディングページは、簡易なものなら1ヶ月程度が目安です。
コンバージョン率(成約率)を高めるデザインやライティング、動線の設計にこだわったランディングページを作成する場合は、2ヶ月以上の期間がかかる可能性があります。
簡単なホームページでも、品質を保つためには1ヶ月前後の期間が必要です。
3〜5ページの制作期間:約2ヶ月
3〜5ページ分のホームページは、約2ヶ月前後の制作期間を見ておきましょう。
複数ページになると、テキストや画像といったコンテンツ量やデザイン設計が増えるので約2ヶ月が必要になります。
5ページ分のコーポレートサイト例は、下記の通りです。
- トップページ
- 会社概要
- サービス紹介
- プライバシーポリシー
- お問い合わせ
新規事業者や個人事業主のホームページ、キャンペーンサイトなどが3〜5ページ分の規模感になるでしょう。
ボリュームが少ない簡易的なホームページの場合は、5ページでも1ヶ月程度で完了するケースもあります。
ただし、複雑なデザインやシステムを導入したい場合は、2ヶ月以上の期間を要する可能性があるので余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
10〜20ページの制作期間:約3ヶ月
10〜20ページ分のホームページの制作期間は、約3ヶ月前後かかるのが一般的です。
中小企業や医療機関、簡単なECサイトや飲食店などが、10〜20ページの規模感として挙げられるでしょう。
ページ数が多くなると、サイト全体の統一感や読者が求めている情報に迅速にアクセスできる設計が求められます。
打ち合わせをして依頼までに2〜3週間、制作に2ヶ月前後の期間を見ておきましょう。
複雑なデザインや予約システムなどの機能を追加する場合は、3ヶ月以上の期間を見ておくと安心です。
20ページ以上の制作期間:約4ヶ月〜
20ページ以上の大規模なホームページになると、多くの工数が発生するため最低でも4ヶ月以上の制作期間がかかります。
大きな企業や複数の商品を取り扱うECサイト、教育機関や公的サイトが20ページ以上のホームページの例です。
20ページ以上のホームページは、打ち合わせをして依頼するまでに1ヶ月前後、制作に3ヶ月前後と多くの期間を要します。
この規模になるとサイト構造が複雑になり、多数のコンテンツを管理する必要が出てきます。
さらに、在庫管理、多言語化、ブログ、チャットボット、決済機能など複数のシステムを導入することも多くなるので、複雑さに応じて制作期間も長くなるのが一般的です。
ユーザー体験(UX)の最適化、システムの安定性試験、セキュリティの厳格なチェックなど、多岐にわたる要素にも細心の注意を払いましょう。
ホームページ制作にかかる費用
ホームページを制作する際、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
種類、機能、ページ数、デザインの複雑さや制作会社によって費用は大きく異なりますが、ここでは一般的なコストの目安について解説します。
サイトの種類 | ページ数 | 規模 | 費用 |
---|---|---|---|
簡易的な情報提供サイト | 1〜5ページ | 小規模 | 10万円〜30万円 |
ランディングページ(LP) | 1ページ | 小〜中規模 | 20万円〜50万円 |
コーポレートサイト | 5〜20ページ | 中規模 | 20万円〜100万円 |
採用サイト | 3〜10ページ | 中規模 | 30万円〜80万円 |
Eコマースサイト | 10〜50ページ | 大規模 | 100万円〜300万円 |
コンテンツ重視のサイト | 50ページ〜 | 大規模 | 50万円〜200万円 |
上の表はあくまで目安にはなりますが、予算感を知っておくことが見積もりを取る上で重要です。
費用の範囲に開きがあるので驚かれるかもしれませんが、同じコーポレートサイトの依頼だったとしても依頼内容で費用が大きく変動します。
制作費用はプロジェクトの規模や要望によって大きく変動するため、事前にしっかりと計画を立て、必要な機能と予算を慎重に検討することが大切です。
ホームページ制作の流れ
ホームページ制作をスムーズに進めるために、ホームページ制作の流れを理解しておく必要があります。
一般的なホームページ制作の流れは以下の通りです。
5つのホームページ制作の流れを順番に解説します。
STEP1:WEB制作会社を選ぶ
ホームページ制作の第一歩は、適切な制作会社を選ぶことから始まります。
ホームページ制作会社の実績、ポートフォリオ、顧客レビュー、提供するサービスの範囲を確認し、目的と予算に合った会社を選択しましょう。
制作実績を見て、自分がイメージしているホームページが作成できるのかも選定のポイントになります。
複数の会社に問い合わせて、比較検討することが重要です。
ホームページ制作会社を選ぶ前に、サイト制作の目的やゴールを明確にしておくことをおすすめします。
「なぜホームページ制作を依頼するのか」、「自社のホームページの目的やゴールは何か」、という項目を言語化できるようにしておくと制作会社選びや打ち合わせで役立つでしょう。
STEP2:打ち合わせをする
制作会社に問い合わせをすると、契約前に初回打ち合わせをするケースが一般的です。
初めての打ち合わせでは、サイトの目的やゴール、ターゲット、デザインの方向性、必要な機能、予算や納期などのヒアリングがあります。
ホームページ制作を成功させるために、打ち合わせ前にホームページのイメージを具体化して、できるだけ準備をしておきましょう。
イメージに近いホームページのURLや、使いたい画像、コンテンツの準備は初心者にもできるはずです。
制作会社側が主導してヒアリングをしますが、打ち合わせの段階から積極的に情報やイメージを提供して、両者に認識の相違がないように準備しておくことが求められます。
ホームページ制作に必要な情報が具体的になればなるほど、費用やスケジュールが明確になり、イメージ通りのホームページが完成するでしょう。
STEP3:見積もりを取り会社を決める
初回の打ち合わせの後、制作会社から見積もりが提示されます。
比較検討できるように、見積もりは3社くらいから取るのが良いでしょう。
複数社に見積もりを取ることで、各社の提供するサービス内容と費用の相場感を把握できます。
費用の安さだけで制作会社を決めてしまうと、最適な提案がされずに品質の低いホームページが完成してしまう可能性もあるので注意しましょう。
費用面以外にも制作会社の体制や強み、自分の希望するクオリティのホームページが期間内に完成するのかも大切な要素です。
ここまでの段階で、担当者とのコミュニケーションが円滑にできるかも確認しておくと良いでしょう。
サイト制作中は担当者と連絡をする機会が増えるので、ストレスなくコミュニケーションが取れるかも含め、総合的に判断することをおすすめします。
STEP4:確認・修正をする
打ち合わせした内容をもとに、制作会社がホームページを制作します。
制作に入ると基本的に連絡待ちとなりますが、確認事項の連絡が来る場合があるので、その際はできるだけ早く対応しましょう。
サイトが完成に近づくと、動作確認を求められます。
依頼通りのサイト構成・デザインか、動作は問題がないかを確認し、問題があればこの段階でフィードバックをします。
確認を怠り、納品後に後悔しないようにこの段階でしっかり確認しておきましょう。
STEP5:納品・公開
全ての開発とテストが完了したらホームページが納品され、オンラインで公開されます。
サイトは作って終わりではありません。公開後もホームページを保守・運用する必要があります。
保守はサイトに問題が起きた際に修正をする作業で、運用はサイトを常に最新の状態に保つ作業のことです。
保守・運用には専門的な知識を要するので、専門家に依頼するようにしましょう。
ホームページを作ってもらった制作会社で引き続き保守・運用を依頼するのがおすすめです。
外部に依頼することで、面倒な管理や予期せぬトラブルで貴重な時間を使うことがなくなり、本来の業務に集中できます。
ホームページ制作の期間を短くする方法
ホームページ制作の期間を少しでも短くしたいというケースもあるはずです。
ここでは、ホームページ制作の期間を短縮するコツを紹介します。
上記の時短ポイントについて一つずつ見ていきましょう。
依頼内容を明確にして素材を用意しておく
ホームページ制作を依頼する前に依頼内容をできるだけ明確にして、必要な素材を予め用意しておくと、時短につながります。
サイトの目的、ゴール、ターゲット、必要な機能やデザインを言語化できるようにしておくと良いでしょう。
どのようなサイトを作りたいのかを明確にし、テキストや画像、参考サイトのURLなど、提供できる素材はすべて共有可能な状態にしておくのも大切です。
決定権のある人物を配置する
ホームページ制作の打ち合わせや制作段階で、制作会社から提出物を求められたり、質問に回答する場面が多く発生します。
その際に迅速な意思決定ができる体制を整えておくことが大切です。
打ち合わせに決定権のある人が同席できれば、確認の手間が省けて時短につながります。
決定権を持つ人物を近くに配置しておくことで、タスクが滞ることなくスムーズにプロジェクトが進むでしょう。
即対応可能な個人に依頼する
小規模なサイト制作や特急の案件では、大きな企業よりもフリーランスに依頼する方が圧倒的な時短につながります。
個人に依頼するメリットは柔軟で迅速な対応が可能で、納期等の相談にも対応してくれるケースが多い点です。
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトで簡単にマッチングできます。
個人に依頼する際は、実績や評価、ポートフォリオを確認して、納期内に依頼通りのホームページができるか判断してから依頼しましょう。
ホームページ制作で時間がかかる3つの原因
ホームページ制作が想定していた期間よりも時間がかかることは、珍しくありません。
ここでは、制作期間が延びる主な3つの原因を紹介します。
上記項目について1つずつ見ていきましょう。
システムを導入する
シンプルなホームページなら制作期間は長くなりませんが、システム導入など複雑になればなるほど時間がかかってしまいます。
例えば店舗やイベントなどの予約システム、Eコマースサイトにおける決済や在庫管理システム、顧客管理システムなどはどうしても工数がかかってしまい、制作期間が長くなりがちです。
最近だとAIの発達による独自のチャットbotを導入する企業も増えており、開発に時間を要するケースが多くなっています。
システム導入を検討している場合は、スケジュールに余裕を持ち、予期せぬ遅延にも柔軟に対応できるように体制を整えておきましょう。
依頼後に追加注文をする
ホームページを制作中の段階で追加の注文や要望を出した場合、制作期間を大幅に遅らせる要因となります。
制作会社側も急な追加注文に対応するため、スケジュールの見直しをしなくてはいけません。
追加注文を防ぐためには、ホームページ制作を依頼する前にすべての要件を詳細に決定し、関係者全員に共有しておくことが必要です。
焦らず依頼内容を明確にしておくことが、結果的にホームページ制作の時短につながります。
制作会社にすべて丸投げしている
ホームページを制作会社に丸投げして自社での積極的な関与を避けることは、サイト制作が遅延する一因となり得ます。
制作会社に全てを任せてしまうと、意思疎通が不十分になりがちです。
丸投げした結果、完成したホームページが期待とは違った、制作期間が長くなってしまったというケースは少なくありません。
連絡事項や確認事項が発生することも多いので、制作会社との連絡のやりとりは迅速に行いましょう。
ホームページ制作の期間を正しく理解して計画的に依頼しよう
この記事では、ホームページの制作期間や制作までの流れ、制作期間を短くするポイントについて解説しました。
最後にホームページ制作の流れを振り返りましょう。
- STEP1:WEB制作会社を選ぶ
- STEP2:打ち合わせをする
- STEP3:見積もりを取り会社を決める
- STEP4:確認・修正をする
- STEP5:納品・公開
ホームページの制作は、規模や目的に応じて期間が大きく異なります。
ホームページ制作にかかる期間や流れを正しく理解して、計画的に進行することが成功には不可欠です。
あらかじめ依頼内容を明確にしたり、必要な素材を用意しておくことで、制作会社側の工数は少なくなり、時短につながります。
ホームページは制作会社と共に作り上げるものなので、丸投げや連絡の遅れがないように意識しましょう。
本記事の内容を理解した上で、しっかり計画・準備を行い、期間内に理想のホームページを手に入れられることを願っています。