150ccおすすめバイク15選!機動力に優れて高速も走れる万能バイク!
日本での小型二輪バイクと言えば125ccか250ccクラスの排気量のバイクが思い付くはずです。
それもそのはず、日本の免許区分で150ccバイクは、「中型免許がなければ運転できないから」でもあります。
とは言え、150ccクラスのバイクはアジア圏で非常に人気が高いグローバルモデルでもあるのも事実。
150ccのバイクは125ccクラスの小型二輪バイクと同じくらいの車体サイズですが、排気量の分トルクがあるため街中もストレスなく走れます。
本記事では、そんな万能バイクとも言える150ccのバイクの特徴や、おすすめのバイクをジャンル別にご紹介していきます。
150ccバイクの特徴
150ccという排気量は馴染みが少なく、中途半端な排気量のようにも見えるかもしれませんが、アジア圏や欧州では高い人気があるクラスですので、各メーカーから新型バイクが続々と投入されています。
150ccバイク最大の特徴はなんと言っても気軽に運転できるところ。軽量な車体とトルクがあるエンジンのため、街中をスイスイ進めます。日本の道路でもちょうど良いサイズなんですよね。
また、150ccバイクは大きく「ロードスポーツタイプ」と「スクータータイプ」に分けられます。
ロードスポーツタイプはそこからさらにレーサーレプリカやアメリカンなどのジャンルに分かれていきます。
様々なジャンルの形をしていますが、車体サイズは比較的小さめですので、ビッグバイクの弟分的な存在のモデルが多いですね。
さらにスクータータイプは125ccの小型スクーターと250ccのビッグスクーターの中間的な位置付けとなりますので、大きすぎず小さすぎずちょうどいいサイズであるとも考えられます。
150ccバイクのメリット
では次に150ccバイクのメリットをご紹介します。
- 車体が軽く取り回しが楽
- 高速道路も走れる
- 車両価格も比較的安い
これらのメリットを見てみると、排気量区分が中途半端な位置付けでなければ、国内でも主要なバイクになっていたのではないでしょうか?さらに詳しく見ていきましょう。
車体が軽く取り回しが楽
150ccバイクは125ccバイクと比べて大きさ的な違いはほとんどありません。
また、エンジンサイズも25ccの違いですので、ヘッド部分が若干サイズアップする程度。重量的に考えても数キロ程度しか増加しないのです。
そのため250ccのバイクと比べてかなり軽く、取り回しが非常に楽です。
駐輪場や住宅街の路地裏など狭いところを行き来する人にとっては非常に重宝するのではないでしょうか?
また、125ccバイクと比べて軽い車体とトルクのあるエンジンのおかげで坂道発進も非常に楽です。
もちろんたくさん荷物を積んでいても問題なく進めるため、仕事用に使っても心強いバイクですね。
高速道路も走れる
150cc以上のバイクは高速道路や自動車専用道路を走ることができます。
遠出の用事やツーリングに出かけたい時でも高速道路をそのまま利用できるのは嬉しいですね。
また、自動車専用道路は国内には意外と多く、小型二輪バイクだと不便を感じることも少なくありません。
その点150ccバイクであれば走行道路の制限を受けませんので、行動範囲が一気に広くなります。
車両価格も比較的安い
150ccバイクは250ccクラスのバイクと比べて非常に値段が安くなっています。
また、150ccバイクはタイやインドネシアなどの東南アジアの製造拠点で生産されていることが多く、国内製造の125ccバイクと比べても安めの傾向です。
ここで注意するのが、値段が安いからと言って決して壊れやすいというわけではないこと。
一昔前はアジアで製造されるバイクのエンジンはバリ取りがされていないなどの噂もたくさん聞きましたが、最近のバイクはエンジンを開けても内部まできれいに仕上げられているのが分かります。
そのため国内工場で製造されているバイクと遜色ないクオリティで生産されていると考えられます。
ちなみに車体価格が安いということは、もちろん部品の価格も安いため、万が一壊れても交換部品が安く手に入りやすいとも考えられます。
150ccバイク唯一のデメリットは慣れるとパワー不足を感じること
150ccバイクのデメリットとして考えられることは、パワーに慣れると力不足を感じるということ。
特に高速道路では、ある程度エンジンを回さなければいけませんので、周りの流れに乗るのにちょっと苦労するかもしれません。
ただし最近はフルカウルのスポーツタイプバイクも多く登場しており、高速走行の快適性は非常に高くなっています。
150ccバイクの維持費
ここで150ccバイクの維持費について見ていきましょう。
基本的に税金や保険料の区分は250ccクラスと同等となりますので、125ccの小型二輪と比べて割高と感じるかもしれません。
しかし150ccのバイクは車検の必要がありませんので、さほど維持費が高くなるというわけではありません。
1年間で最低限必要な維持費についてそれぞれの排気量を見比べてみると、以下のようになります。
125cc | 150cc | 250cc | |
---|---|---|---|
軽自動車税 | 2,400円 | 3,600円 | 3,600円 |
重量税(新車購入時のみ) | 0円 | 4,900円 | 4,900円 |
自賠責保険料(1年契約とする) | 7,500円 | 8,650円 | 8,650円 |
車検 | なし | なし | 25,000〜※1年分で計算 |
合計 | 9,900円 | 17,150円 | 42,150円 |
150ccバイクはファミリーバイク特約が受けられないため任意保険に入る必要がある
前項では任意保険料を含んでいない数値となっています。125ccバイクと150ccバイクの維持費の決定的な違いは、「ファミリーバイク特約」が使えるかどうかです。
125ccのバイクであれば自動車保険のオプションである「ファミリーバイク特約」が利用できますので、改めて任意保険に入らなくてもカバーできます。そうなると、実質任意保険料はほとんど必要ありません。
ただし「ファミリーバイク特約」の適用は排気量125cc以下のバイクと限られていますので、150ccと250ccのバイクを運転する際は新たに任意保険に加入する必要があるのです。
保険料は保険会社や保証範囲、等級によって違いますが、150cc・250ccクラスであれば年間40,000〜70,000円くらい必要となります。
維持費についてまとめると、やはり125ccクラスのバイクが一番安くなり、150cc・250ccクラスのバイクの税金と保険料は同じと考えられます。
ただし250ccクラスのバイクはさらに車検の分だけ余計に費用がかかると言えますね。
スーパースポーツタイプのおすすめ150ccバイク
それでは150ccバイクのおすすめモデルをご紹介していきます。
- スーパースポーツ
- ネイキッド
- オフロード
- スクーター
このようなジャンル別にそれぞれ分けてご紹介していきます。
まずは150ccクラスのバイクで最も人気があるスーパースポーツのおすすめバイクを見ていきましょう。
ホンダらしい乗りやすさ重視のスーパースポーツ:【ホンダ】CBR150R
タイプグレード名 | CBR150R |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 1983・694・1038 |
シート高(単位:mm) | 787 |
車両重量(kg) | 135 |
エンジンタイプ | 水冷4ストロークDOHC単気筒 |
排気量(cc) | 149.1 |
最高出力 | 12.6kW(17.1PS)/9000rpm |
最大トルク | 14.4N・m(1.47kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク(L) | 12 |
始動方式 | セルフスターター式 |
新車価格 | 38万円〜49万5000円 |
中古車価格 | 15万9000円〜34万6500円 |
ホンダ伝統スーパースポーツブランド「CBR」を冠するCBR150Rは、インドネシアやタイで高い人気があるバイクです。
フラッグシップバイクのCBR1000RRのようなデザインで、単気筒特有のスリムな車体ながら大きな存在感を示しています。
また、2019年のモデルチェンジで兄貴分のCBR250RRのようなデザインとなり、国内でも人気が高まってきました。
灯火類もLED化され、視認性の向上はもちろん、小型バイクとは思えないほどの存在感を示しています。
さらにデシタルメーターの採用により、最新バイクのデザインや特徴を大きく反映しています。
車体の方は、バランスが取れており旋回性が非常に高く、誰が乗っても気持ちよく走れるホンダらしさが現れたバイクとなっています。
さすがにフロントサスペンションは正立フォークが採用されており、スーパースポーツ特有の剛性の高さはありませんが、程よくしなる車体のおかげでしっかり曲がってくれます。
ステップは中空構造でぐにゃっとしてはいるものの、ひらひら旋回する車体ですので、そこまで大きなステップ荷重は必要ないはず。
エンジンは単気筒らしい振動はありますが、レブリミットまでレスポンスよく回り、高速道路でも力強く加速していきます。
水冷エンジンは低トルクもしっかりしているため、振動が嫌な人は低回転で静かに乗っても大丈夫です。
どちらかといえば実用的な車体に仕上げられているバイクなのですが、レーシーなルックスですので、跨ったら意外とガックリされやすいことも多いようです。
しかし街中も高速道路も両立できるオールラウンダーと考えると、非常に満足できる1台と考えられるはずです。
日本ではCBR250RRの人気が高いため影に隠れがちですが、海外では非常に高評価ですので、CBRのスタンダードモデルとなるかもしれません。
サーキット走行向けのエンジンや足回りを搭載する最強バイク:【ヤマハ】YZF-R15
タイプグレード名 | YZF-R15 |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 1990・725・1135 |
シート高(単位:mm) | 815 |
車両重量(kg) | 142 |
エンジンタイプ | 水冷4ストロークSOHC単気筒 |
排気量(cc) | 155.1 |
最高出力 | 14.2kW(19.3PS)/10000rpm |
最大トルク | 14.7N・m(1.5kgf・m)/8500rpm |
燃料タンク(L) | 11 |
始動方式 | セルフスターター式 |
新車価格 | 26万4000円〜45万6300円 |
中古車価格 | 15万8900円〜38万円 |
2018年にフルモデルチェンジしたYZF-R15は、実用性重視ではなくマニュアルミッションでパワーを引き出し、タイヤを路面にゴリゴリ押し付けて加速する純スポーツバイクと化しました。
これまでR1、R6、R25と次々にモデルチェンジが行われ、YZF-R15もまた同じ立ち位置とされるようになったようですね。
シャープな車体や倒立サスペンションの採用により、サーキットを全力で攻めてもしっかり答えてくれるような仕上がりとなっています。
エンジンも2018年のモデルチェンジ前と比べ、最高出力発生回転数は1500回転も引き上げられ、より伸びのあるエンジンキャラクターになっています。
高回転重視とすることで低回転でのトルクがスカスカになってしまう心配もありますが、そこはしっかり対策済み。
これまでより約6ccの排気量アップと、「VVA」と呼ばれるヤマハ独自の「可変バルブ機構」の採用により、高回転でのパワーだけでなく、街乗りでの扱いやすさの両立をはかっています。
ちなみにVVAは7500回転付近で切り替わり、その際にメーターないのランプで表示されます。
ホンダの「ハイパーVTEC」のような切り替わり時に体感できるほどではないものの、単気筒エンジン特有の高回転になればなるほど重たいピストンを必死に動かしている感じは消えています。
レブリミットは11,500回転と超高回転型ですが、最も美味しいところは8,000〜10,000回転ほどです。
車体の方は小排気量ならではのヒラヒラとした感覚ではなく、剛性が高い車体や減衰を効かせている前後サスや、250cc並のタイヤを装着しているおかげで非常にガッチリしている印象。
街中で気軽に切り返すのは苦手かもしれませんが、高速道路で横風を受けてもしっかり地面を受けてくれる接地感や、荒れた路面での安定感はかなりのもの。
重量感のあるバイクは扱いにくい印象を受けるかもしれませんが、むしろライダーの積極的な動きに対して寛容に答えてくれるため、初心者に対しても優しいバイクと言えます。
150ccバイクの中で走る楽しさを求めるのであれば現時点で1番のバイクかもしれません。
デザインや車体バランスの繊細さは圧倒的:【スズキ】GSX-R150
タイプグレード名 | GSX-R150 |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 2020・700・1075 |
シート高(単位:mm) | 785 |
車両重量(kg) | 160 |
エンジンタイプ | 水冷4ストロークDOHC単気筒 |
排気量(cc) | 147.3 |
最高出力 | 14.1kW/10500rpm |
最大トルク | 14N・m/9000rpm |
燃料タンク(L) | 11 |
始動方式 | セルフスターター式 |
新車価格 | 生産終了 |
中古車価格 | 24万9000円〜32万7800円 |
同クラスのスーパースポーツと比べて丸みがかったカウルや、1灯のヘッドライトは非常にスタイリッシュで、カッコ良さを求めている人からは高い人気となっています。
モチーフとされているのはもちろんMOTO-GPのGSX-RR。
スズキの150ccバイクと言えば、これまでネイキッドタイプのジグサーが真っ先に思うかぶことの方が多かったものの、GSX-R150の登場により一気にスズキのバイクとしてのイメージアップを担う存在に。
シート高は決して高すぎるというわけではありませんが、低い位置のセパハンのおかげでかなりの前傾姿勢となります。
もちろん単気筒特有のスリムな車体ですので、女性でも問題なく乗りこなせます。
前傾姿勢のおかげでお世辞にも「街乗り快適!」とは言えませんが、ワインディングロードやちょっとしたコーナーはかなりしっくりきます。
フロント寄りの荷重はコーナー入り口でかなりクイックに進入できますので、気が付けばかなりペースが上がっているなんてことも少なくないようです。
また、フロントサスペンションは正立サスが採用されていますが、ブレーキとサスペンションのバランスが絶妙ですので、ブレーキをリリースして車体を倒せばくるっと旋回できます。
タンクのホールド感やステップの剛性も優れているため、全身のセンサーを使うことも容易にできるんですよね。
同クラスのバイクと比べてエンジンは決してハイパワーとは言えませんが、低回転時のトルクはしっかりしているため、スロットル開け始めからの加速にストレスを感じることはありません。
車体のバランスの良さからスーパースポーツというジャンルではなく、レースベース車という位置付けと言っても良いかもしれませんね。
MOTO-GPでも少しづつ頭角を現し始めたスズキが本気で考えるスポーツバイクであるGSX-R150は、その技術がしっかりフィードバックされていると考えられます。
漢カワサキが開発する最後の2ストバイク:【カワサキ】Ninja150RR
タイプグレード名 | Ninja150RR |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 1930・720・1095 |
シート高(単位:mm) | データなし |
車両重量(kg) | 134 |
エンジンタイプ | 水冷2ストローク単気筒 |
排気量(cc) | 149 |
最高出力 | 28.5PS/11000rpm |
最大トルク | 20N・m/9000rpm |
燃料タンク(L) | 10.8 |
始動方式 | キックスターター式 |
新車価格 | 52万3000円 |
中古車価格 | 38万9000円〜49万9000円 |
80〜90年代までの主流だった2ストエンジンは、1999年の環境規制により全メーカーのラインナップから消えていきました。
しかし海外モデルのカワサキ Ninja150RRは、2015年まで生産されていた最後の2ストバイクなのです。
排気量は150ccですが、2ストロークのエンジンを搭載していますので、250cc並のパワーを誇るモンスターバイク。
しかも2ストエンジンは部品構造も単純ですので、同クラスのバイク比べて軽量にすることも可能。ということは、パワーバンドに入ったときに爆発的な加速感を味わうこともできるのです。
ただしキャブレター式を採用しているため、性能を維持し続けるにはこまめなメンテナンスは欠かせません。
とは言え決して壊れやすいというわけではありませんのでご安心を。カワサキのインドネシア工場はこれまでたくさんの車種を生産していた実績があるため、製品性に問題はありません。
反対に2ストバイク好きはいつの時代も根強いファンがいるため、「手間がかかるのも込みで楽しめるバイク」という認識の人も多いため、現在は中古車の需要も高く、プレミア価格で取引されていることも少なくありません。
車体やサスペンションの方はサーキットを走るというより、公道を快適に走るために設計されているため簡素的とも捉えられます。
乗りこなすにはサスペンションに頼らずライダーが自分でバイクをしっかり曲げてあげる必要がありますので、技量が求められるバイクかもしれませんね。
ゆったりしたシートポジションや、比較的高いハンドル位置となっていますので、ツーリングに向きのバイクとも考えられます。
持ち前のエンジンパワーにより130km/hくらいまでは余裕で加速できるため、高速道路でも問題なく走れるのは嬉しいところ。
海外製ということで他の国産バイクとの互換性がなく、部品が手に入りにくいネガな部分はあるものの、迫力のあるデザインや直線番長的な加速感から惚れ込むユーザーも多いため、今後さらに希少なバイクとなるはずです。
機会があればぜひ乗ってみて欲しいですね!
ネイキッドタイプのおすすめ150ccバイク
続いてネイキッドタイプのおすすめバイクをご紹介します。
東南アジアでは普段の足代わりとして利用されることが多く、ラインナップも非常に豊富です。
その中でもかなり人気な車種をご紹介していきますので、「とりあえず150ccバイクに乗ってみたい」という人は、この中からお気に入りのバイクを選ぶことをおすすめします。
もはや150ccバイクのグローバルスタンダード:【スズキ】ジクサー
タイプグレード名 | GIXXER |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 2020・800・1035 |
シート高(単位:mm) | 795 |
車両重量(kg) | 139 |
エンジンタイプ | 空冷4ストロークSOHC単気筒 |
排気量(cc) | 154 |
最高出力 | 10kW(14PS)/8000rpm |
最大トルク | 14N・m(1.4kgf・m)/6000rpm |
燃料タンク(L) | 12 |
始動方式 | セルフスターター式 |
新車価格 | 19万3400円〜36万800円 |
中古車価格 | 16万6200円〜29万5900円 |
スズキのインド法人である「スズキ・モーターサイクル・インディア」が製造する150ccバイクで、インドや東南アジアを中心に2014年にデビューしました。
このサイズのネイキッドがアジア圏の街中を走っている景色って一度は見たことありませんか?
ちょうど良いサイズですので、日本のライダーの中でも非常に好評で、2017年ついに日本でも販売されることになりました。
ジクサーの特徴は何と言っても価格が安いこと。発表当時の希望小売価格は32万円ほどと、125ccクラスで大量生産されるバイクよりも安く販売されていました。
かつてアジア圏で生産されたバイクはかなり粗雑な作りとも言われていましたが、今の時代は実は反対だったりするのです。
バイク人気は国内よりもアジアの方が大きく、たくさん売れるところにはその分開発費や生産費も投資されます。
その結果、クオリティは日本車同等、それ以上のものが販売されるようになったのです。しかも日本車と同等のクオリティで安く買えるので、コスパが優れた人気バイクとなったのです。
アジアで生産されたバイクですが、ドカティなどのイタリアテイストなデザインも入っていますので、ヨーロッパでも人気があります。
エンジンは154ccの排気量となっており、図太いサウンドが特徴的。最高出力14馬力を8000回転で発生させるため、決して突出しているわけではありませんが、実際そこまで回すシチュエーションも少ないはず。
最大トルク発生回転数も6,000回転ですので、5,000回転を過ぎればシフトアップすれば事足ります。
反対に低速トルクはしっかりあるため、4,000回転付近で流して乗ってもしっかり応えてくれます。
また、車体自体も139kgと非常に軽量ですので、街中も軽快に走行できます。
インドや東南アジアなんて毎日が渋滞。そんな中を走るために開発されたバイクですので、取り回しはピカイチ。
さらにフロントフォークは正立ですが、ハンドル周りの剛性が高く、意外とカッチリした印象です。
リアサスペンションもプリロードを7段階に調整できるため、車体自体の安定感はかなり高いでしょう。もちろんいじらず純正のまま乗っても全く不具合はありません。
見た目もカッコよく安定感がある車体ですので、免許を取ったばかりの人でも馴染みやすいバイク。万人におすすめできるバイクですね。
打倒ジクサーを掲げるホンダの考えるスタンダード:【ホンダ】CB150R
タイプグレード名 | CB150R |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 2019・719・1039 |
シート高(単位:mm) | 797 |
車両重量(kg) | 136 |
エンジンタイプ | 水冷4ストロークDOHC単気筒 |
排気量(cc) | 149.1 |
最高出力 | 12.4kW(16.9PS)/9000rpm |
最大トルク | 13.8N・m(1.41kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク(L) | 12 |
始動方式 | セルフ・キック併用式 |
新車価格 | 48万円〜48万9500円 |
中古車価格 | 22万6800円〜34万5600円 |
ホンダのCBシリーズの先鋒的ポジションのCB150Rは、もともとタイを中心に販売されていましたが、ジグサーのライバル車種として国内にも投入されました。
797mmのシート高は決して低いとは言い切れず、跨ってもサスペンションがさほど沈み込みませんので、見た感じ乗り手を選ぶバイクと思うかもしれません。
しかしタンク下やステップ周りがスリムに設計されており、跨ってみると不思議と女性でも不安感がありません。
ハンドリングは車体の軽さに加えて単気筒特有のジャイロ効果の少なさが加わり、倒し込みや切り返しが非常にスムーズです。
サスペンション自体の動きはスーパースポーツに劣ってしまいますが、高すぎない剛性のフレームとの相性が良く、軽やかにコーナーをクリアできます。
エンジンの方は10500回転からレッドゾーンとなり、7000回転あたりから非常にレスポンスが良くなります。
それもそのはず、ピストンにはローラーロッカーアームやモリブデンコートが施されており、単気筒でありながら高回転域も非常に滑らかに周ります。
また、タイプによって搭載されるフロントABSは慣性センサーが導入されていますので、信頼性も高くなっています。
「250ccバイクは大きすぎるけど高速道路は移動できるようにしておきたい」そんな人にぴったりな1台となるでしょう。
ママチャリ感覚で乗れる?スリムさが売りのバイク:【ヤマハ】YS150
タイプグレード名 | YS150 FAZER UBS |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 2015・735・1055 |
シート高(単位:mm) | 785 |
車両重量(kg) | 130 |
エンジンタイプ | 空冷4ストロークSOHC単気筒 |
排気量(cc) | 149.3 |
最高出力 | データなし |
最大トルク | データなし |
燃料タンク(L) | 15.2 |
始動方式 | セルフスターター式 |
新車価格 | 22万円 |
中古車価格 | データなし |
もともとブラジル市場向けに開発されたストリートネイキッドでヤマハが初めて導入した150ccモデルでもあります。
キャブレターではなくFIを採用しているため、このクラスのバイクとしては非常に始動性が高く、使い勝手の良さが最大のメリットでもあります。
ただしエンジンは決して丈夫ではありませんし、排気量が小さいためしっかりと暖機をしてあげた方が良いとされています。
また、スリムな車体は安定感がないようにも見えるものの、重心がしっかりセンターに寄せられていますので、切り返しでも適度な重量感があります。
販売当時は直進安定性が低く低速ターン時にそのままパタっと倒れてしまいそうな勢いで、「ママチャリかよ!」と突っ込みたくなるほどだったそう。そこから大きく改良され、現在に到るようになったみたいですね。
タンクもスリムを意識して開発されていますので、操作性にも貢献しています。もちろんどのような身長にも対応しています。
エンジンは決して高回転まで回るとは言えませんが、スムーズさが目立つエンジンですので、市街地走行などではストレスなく走行することができるでしょう。
いかにもブラジルの荒野を走り抜けそうなルックスですので、最近のスポーツタイプのような重量感はありません。
しかしその分コンビニに買い物に行くなどちょっとした用事でも気軽に乗れるような雰囲気がありますので、自転車のようにバイクを利用したい人にとってはおすすめのバイクとも言えるのではないでしょうか?
MTシリーズのDNAを受け継ぐストリートバイク:【ヤマハ】M-SLAZ
タイプグレード名 | M-SLAZ |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 1955・795・1065 |
シート高(単位:mm) | 805 |
車両重量(kg) | 135 |
エンジンタイプ | 水冷4ストロークSOHC単気筒 |
排気量(cc) | 149 |
最高出力 | 12.5kW(17PS)/8500rpm |
最大トルク | 1.53kgf・m/7500rpm |
燃料タンク(L) | 10.2 |
始動方式 | セルフスターター式 |
新車価格 | 27万1000円 |
中古車価格 | 26万9000円〜27万円 |
またもやヤマハから発売されるおすすめバイク。MTシリーズが好調を維持しているため、このクラスのストリートファイター風バイクも販売しないわけがありません。
M-SLAZは、インドで生産されたYZF-R15のエンジンとフレームをベースとしてストリートファイターの人気モデルMTシリーズ風の外装部品が取り付けられています。
タイ・ヤマハで生産されており、東南アジアを中心にグローバル展開されているモデルでもあります。
ガッチリ固めたフロント周りに重心を集め、1次旋回をクイックにできるような設計。ネイキッドモデルの中でも車体は大きい方ですが、スリムな車体で足つき性が悪いということはありません。
車体の剛性自体も高く、スロットルを開けるとしっかり地面を蹴って進んでいく感触が得られます。
また、サスペンションのセッティングを見てみると、フロントのスプリングは柔らかめとなっており、反対にリアのスプリングは硬めとなっています。
これは路面状況が悪く2人乗りの頻度も多いタイの地域に適応できるようになっているようです。
そのため国内で乗る際は、リアのプリロードを緩める方が走りやすいかもしれません。
エンジンは低回転でも力強いため、発進時のクラッチ操作に気を遣うことも必要ありません。タコメーターを見ず感覚的にシフトアップしていっても問題ありませんね。
また、6,000回転以上からレスポンスが急激に良くなり、10,000回転まで回すと非常に軽快な音を奏でます。最高速も130km/hまではストレスなく回りますので、日本の一般道では文句なしの使い勝手の良さです。
ある程度振り回しても嫌がることなく受け止めてくれるバイクですので、基本的な動作を身に付けるのには持ってこいの1台とも言えます。
オフロードタイプのおすすめ150ccバイク
このサイズのオフロードバイクは足つき性も良くパワーもそこそこ。非常に扱いやすいバイクとなります。
街中での使い勝手の良さはもちろんのこと、ちょっと林道に遊びに行くのもありでしょう。
また、軽量のオフロード車はウイリーやジャックナイフなどトリックの練習をするのにも最適です。遊べるバイクが欲しい人も要チェックですね。
街乗りとの両立が考えられたストリートオフロード:【カワサキ】KLX150
タイプグレード名 | KLX150 |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 2050・830・1115 |
シート高(単位:mm) | データなし |
車両重量(kg) | 116 |
エンジンタイプ | 空冷4ストロークSOHC単気筒 |
排気量(cc) | 144 |
最高出力 | 8.6kW(12PS)/8000rpm |
最大トルク | 11.3N・m(1.2kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク(L) | 6.9 |
始動方式 | セルフ・キック併用式 |
新車価格 | データなし |
中古車価格 | データなし |
KLX150はタイカワサキから発売されています。フロントフォークが長いというオフロードバイクらしさは決してなく、街乗りとの両立を考えられた設計となっています。
本格的なオフロードバイクを求めるのならホンダのCRF150Lの方が向いているかもしれませんが、モタードのように乗りたいとも考えるのであればKLX150の方が安定感があっておすすめ。
ステップ位置はフロント寄りで、そのまま乗る分には非常に楽な設計となっています。ただしワインディングロードや林道を走るとちょっとバランスが取り辛いかもしれません。
ほとんどのパーツはKLX125と共用であるため、輸入モデルでありながらカスタムパーツも豊富にあるのは非常に嬉しいところですね。
エンジンは低速トルク重視で、エンストしにくいとも言えるでしょう。低速域でも回転が下がり切らないようなガソリン調整となっているようです。
これによって燃費も気になるかもしれませんが、一般道でもリッター45kmくらいも普通にいくようです。
また、ツーリングなど、オフロードモデルにとってはエンジン回転数が高く、且つアクセル一定走行が多いシーンでも、リッター39km辺りをマークする記録もあります。
燃料タンクも6.9Lで、十分すぎる走行距離でしょう。今後フルモデルチェンジが実施されるかもしれませんので、まだまだ性能が高くなる可能性を残しているバイクです。
150ccクラス唯一の本格オフローダー:【ホンダ】CRF150L
タイプグレード名 | CRF150L |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 2119・793・1153 |
シート高(単位:mm) | 869 |
車両重量(kg) | 122 |
エンジンタイプ | 空冷4ストロークSOHC単気筒 |
排気量(cc) | 149 |
最高出力 | 9.5kW(12.91PS)/8000rpm |
最大トルク | 12.43N・m(1.27kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク(L) | 7.2 |
始動方式 | セルフ・キック併用式 |
新車価格 | 33万9000円〜44万9000円 |
中古車価格 | データなし |
ホンダのトレールバイクとして人気があるCRF-Lシリーズ。もちろん150ccクラスもラインナップされています。
CRF150Lは、オフロードバイクの需要が多いインドネシア向けに開発されたバイクです。
見た目上は最新モデルのCRF250と同系統で非常にスリムでスタイリッシュ。ちなみにヘッドライトはCBRシリーズのように左右につり上がったデザインとなっています。
金色のアウターチューブや、ホンダのモトクロッサーの象徴である赤いカウルなど、デザイン面での手抜きは一切なし。
さすがに車体の大きさまでCRF250と同じとはいきませんが、こちらは150ccバイクらしいコンパクトで軽量の車体の強みを活かした設計となっています。
エンジンは空冷単気筒で、最高出力は8,000回転で発生します。ロードモデルのバイクと同じようなパワーカーブを描いているため、スロットルを開ければ開けるほど気持ちよく加速していきます。
燃料供給方式もキャブレターではなくホンダ特有のPGM-FIが採用されていますので、効率よく燃料を燃やすことができます。
もちろん排気ガスもクリーンにできますので、国内の排ガス規制に引っかかることもありません。
ライバル車のカワサキKLX150やヤマハXTZ125なども存在しますが、CRF150Lの方がスタイルや最新技術、どこを取っても優れているのではないでしょうか。
日本でも150ccバイクが普及してくればまず間違いなく人気が出るバイクですね!
イタリアテイストで細部までこだわり抜いたデザイン:【アプリリア】CR150
タイプグレード名 | CR150 |
全長・全幅・全高(単位:mm) | データなし |
シート高(単位:mm) | データなし |
車両重量(kg) | 133 |
エンジンタイプ | 水冷4ストロークDOHC単気筒 |
排気量(cc) | 149.2 |
最高出力 | 13.3kW(18PS)/9750rpm |
最大トルク | 14N・m/7500rpm |
燃料タンク(L) | 9.5 |
始動方式 | セルフスターター式 |
新車価格 | データなし |
中古車価格 | データなし |
イタリアの名門メーカーであるアプリリアが中国で生産しているバイクです。
アプリリアといえば、イタリアンスタイルと言って良いほど独特で洗練されたデザインのバイクが多く、外車好きのライダーであれば一度は乗ってみたいと思うはず。
さらに最近はロードレース世界選手権MOTO-GPクラスにもワークス参戦を開始しており、ここ数年はデザインだけでなく技術面でも高く評価されています。
かつてアプリリアから発売されていたバイクは、レーサーバイク、スーパースポーツなどのロードモデルが多かったのですが、CR150はスクランブラータイプのオフローダー。
かなり珍しいジャンルのバイクとなっています。
とは言えスクランブラーバイクはオンロードモデルにオフロードタイヤを履かせたジャンルですので、オンロードの面影は大きく残っています。
ネオクラシックのようにも見えるデザインは、渋いバイク好きからは非常に高評価です。
倒立フォークにサイド2本だしのマフラー、さらにスポークホイールと、こだわりの強い仕上がりとなっています。
中国で生産されているからとは言ってもやっぱりアプリリアのバイク。
日本での流通量は非常に少ないですが、気軽に乗れる150ccクラスのオシャレバイクとして唯一無二のバイクとなりそうですね。
スクータータイプのおすすめ150ccバイク
スクーターと言えば125ccまでが多く、ちょい乗りとして使用する人が多いと思います。
125ccまでであれば「ファミリーバイク特約」で乗れますし、税金もさほど高くありません。「ぶっちゃけ150ccなんていらないのでは?」と思う人も多いでしょう。
しかし維持費だけではなく機能性も考えてみると、150ccクラスはスクーターはちょうど良いバイクかもしれません。
150ccとなったことで125ccと比べて車体も大きくできますので、収納もさらに増やせます。
また、高トルクのおかげで2人乗りの際でも楽に発進できて運転も楽々。もちろん高速道路も走れるため、若者が友達と遠出するにも最適。
そこで最後は150ccクラスのおすすめスクーターをご紹介していきます。
収納が多くても大き過ぎないちょうど良いバイク:【ホンダ】PCX150
タイプグレード名 | PCX150 ABS |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 1925・745・1105 |
シート高(単位:mm) | 764 |
車両重量(kg) | 131 |
エンジンタイプ | 水冷4ストロークSOHC単気筒 |
排気量(cc) | 149 |
最高出力 | 11kW(15PS)/8500rpm |
最大トルク | 14N・m(1.4kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク(L) | 8 |
始動方式 | セルフスターター式 |
新車価格 | 24万5000円〜94万円 |
中古車価格 | 8万9300円〜72万5000円 |
通勤バイクとして絶大な人気を誇るホンダのスクーターPCXシリーズ150ccモデルとなります。
国内では125ccの方が馴染みがあるため、150ccのPCXの方が珍しいかもしれませんね。しかし見た目はほとんど同じですので見分けがつきません。
「パーソナルコンフォートサルーン」という開発コンセプトにもと発売され、単なるビッグスクーターではなく、日常シーンや仕事中の使い勝手の良さに重きをおいたちょうど良いバイクとなっています。
PCXは国内での人気も高いものの、それ以上にタイやインドネシアでかなりの人気があります。
実はPCXは、後の電動化まで見越して開発されているため、通常のスクーターと違いフレーム構造が改良されているなど、軽量化も積極的に行われています。
空冷単気筒エンジンは「アイドリングストップ機能」が設けられており、環境や燃費に大きく貢献。
バイクでのアイドリングストップ機能は珍しいのですが、ミッションが無いスクーターだからこそ実現できる技術とも考えられますね。
また、リアサスペンションは3段回のスプリング調整機構が設けられており、乗り味に大きく貢献しています。
スクーターはコンビブレーキが採用されいますが、PCXはフロントブレーキにはABSも備え付けられており、緊急時の安全性も非常に高くなっています。
さらにスタイリングを見てみると、つり目のヘッドライトと独立したポジションランプ・ウインカーとなっています。
初代PCXと比べて現行型はかなり強面になったと言う人も少なくありませんが、東南アジアの人たちはよりダイナミックなフロントマスクの方が好まれるようですね。
デジタルメーターやスマートキーも採用しており、現代バイクの最新装備を惜しげも無く投入されていることが分かります。
シート下のラゲッジルームはフルフェイスヘルメットはもちろん、その隣に携行品を収納できるスペースも備えています。
使い勝手を意識した次世代のスクーターとしておすすめです。
一家に1台あると便利なコスパ重視のスクーター:【スズキ】ヴェクスター
タイプグレード名 | VECSTAR150 |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 1910・685・1095 |
シート高(単位:mm) | データなし |
車両重量(kg) | 113 |
エンジンタイプ | 空冷4ストロークSOHC単気筒 |
排気量(cc) | 152 |
最高出力 | 9.9kW(9.6PS)/7500rpm |
最大トルク | 13N・m/6000rpm |
燃料タンク(L) | 8 |
始動方式 | セルフスターター式 |
新車価格 | 生産終了 |
中古車価格 | 2万4800円〜13万7500円 |
1994年にスズキから発売されたモデルで、150ccスクーターとしては長い歴史を持っています。独特な形状のヘッドライトは同クラスのバイクと比べて光量が多く、夜間の走行も非常に安心。
正面部分にポジションランプを装備している個性的なデザインのバイクとして人気があります。
若者向けのデザインかと言うと、決してそうではないかもしれませんが、人と違うバイクに乗りたいと考えるライダーにはうってつけかもしれません。
このクラスのスクーターはタンデムして移動することも少なくありませんので、タンデムスペースが広く取られているのも嬉しいところ。
さらにシート下にはコンビニフックも備え付けられているため、日常生活の使い勝手も考えられた設計となっています。
また、フロントにディスクブレーキが備え付けられており、タンデム中でもしっかり止まることができます。
メーターパネルは非常にシンプルなアナログ式となっており、やや時代に遅れている気もしますが、直感的にわかる視認性の良さが売りとも考えられますね。
エンジンは150ccのトルクを生かして開発されているものの、車体重量が若干重いため、加速感はやや鈍い印象。
ただし回転数が上がってくればリアタイヤがしっかり車体を押してくれるため、流し乗りでは非常に快適です。
重い車体は高速安定性に優れている特徴がありますので、一定速で走るのに向いているかもしれません。
現在は生産終了してしまいましたが、中古車としては多く流通していますので、手軽に手に入るバイクでもあります。程度が良くて安く売っているものもたくさんありますので、一家に1台置いておくと良いかもしれませんね。
イタリアの老舗が考える快適スクーター:【ベスパ】PRIMAVERA 150
タイプグレード名 | Primavera150 |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 1852・680・1334 |
シート高(単位:mm) | 790 |
車両重量(kg) | データなし |
エンジンタイプ | 空冷4ストロークSOHC単気筒 |
排気量(cc) | 154.8 |
最高出力 | 9.5kW(12.9PS)/7750rpm |
最大トルク | 12.8N・m/6500rpm |
燃料タンク(L) | 7 |
始動方式 | セルフスターター式 |
新車価格 | 44万5000円〜50万6000円 |
中古車価格 | 44万円〜46万2000円 |
ベスパはイタリアのオートバイメーカー「ピアッジオ」が製造・販売するスクーターブランド名のことを言います。
もともとは航空機メーカーであったピアッジオは、第二次世界大戦以降スクーターの開発に取り組み、ベスパブランドが始まったと言われています。そのため70年以上の歴史がある老舗ブランドともいえます。
ベスパは航空機技術をふんだんに取り入れた設計が特徴で、エンジンと駆動部分が一体となった「ユニットスイング方式」が採用されたり、片持ち式のサスペンションが採用されたりと、個性的なバイクが多い印象。
イタリア語で「春」を意味するプリマベーラは、1968年以来続く歴史があるだけ長年愛され続けているバイクでもあるのです。
デザインを見てみるとイタリアバイクっぽくエレガントな印象を受けますので、女性受けも良いスクーターです。
車体の大きさもかなりコンパクトですので、取り回しも楽々。日本でも扱いやすい150ccスクーターですね。
また、シート下にヘルメットを収納できる16.6リットルの収納スペースが確保されています。
シートは電動式が採用されていたり、USB電源が標準装備されており、非常に利便性が高いバイクなのはかなりの好ポイントです。
エンジンは2016年のモデルチェンジによって新設計となり、パワーとトルクが向上しています。
軽量な車体と組み合わされてスタートダッシュもバッチリ決められます。見た目とは裏腹に幹線道路の流れにも楽々乗れるスペックを持っています。
さらにパワーアップするとアクセルを開けなくてもある程度進んでくれるため、静粛性や燃費も向上。「そこそこ走るバイクが欲しいけどオシャレなデザインが良い」という人にオススメのバイクですね。
新ジャンルのアドベンチャースクーター:【ホンダ】ADV150
タイプグレード名 | ADV150 |
全長・全幅・全高(単位:mm) | 1960・760・1150 |
シート高(単位:mm) | 795 |
車両重量(kg) | 134 |
エンジンタイプ | 水冷4ストロークSOHC単気筒 |
排気量(cc) | 149 |
最高出力 | 11kW(15PS)/6500rpm |
最大トルク | 14N・m(1.4kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク(L) | 8 |
始動方式 | セルフスターター式 |
新車価格 | 33万9000円〜45万1000円 |
中古車価格 | 45万1000円 |
インドネシアで人気のあるADV150は、「都内型アドベンチャー」として国内販売されています。
ボリューム感あふれるデザインですが、無駄な部分が削ぎ落とされたコンパクトな設計となっていますので、現代の若者に好まれるバイクとも言えますね。
同クラスのバイクと比べてサスペンションのストローク量が大きく、郊外の荒れた路面走行だって苦もなく走れます。
また、ホイールはフロント14インチ、リア13インチの異径タイプが採用され、多少のギャップも乗り越えられるように設計されています。
同クラスのバイクにPCXがありますが、ADV150はアドベンチャーバイクとスクーターバイクの良いとこ取りをした新ジャンルのバイクですね。
アドベンチャー志向が強いバイクですのでシート高がやや高く、跨がりにくい印象を受けるかもしれませんが、シートは腰回りがスッポリ収まる形状をしているため、乗ってみると不安を感じることはありません。
さらにタンデム部分の左右にはタンデムグリップが装備されており、2人乗りでもハイペースで走れます。
エンジンパワーはベース車のPCXと数値上の違いはありませんが、エアクリーナーダクトとコネクティングチューブが変更され、中低速よりの味付けとなっています。
ハイペースでのツーリングを考えるとちょっと辛いかもしれませんが、信号の多い日本の一般道を考えると反対に扱いやすいバイクとも言えるかもしれません。
どこにでも行けるような頼もしいアドメンチャースクーターですので、アクティブ系のライダーにはおすすめのバイクですね。
まとめ
海外で人気の150ccバイクは、日本国内では税金や保険料は250ccと同じ区分に入るため、影に隠れてしまうジャンルでもあるようです。
しかし車検がなく高速道路も走れるため、使い勝手の良さは一番のクラスとも言えます。
また、グローバルモデルが多いこのクラスのバイクは次々と新型が開発されているため、価格もリーズナブルで性能が良いバイクが多いのです。
場合によっては日常生活を送る上で車以上に欠かせない相棒になる可能性もありますので、バイク購入を検討している人は、ぜひ150ccバイクも検討してみてはいかがでしょうか。