125ccバイクに乗るための免許制度! | 規制緩和で取りやすくなった!
ここ最近、「気軽に乗れる」ことで人気が高まってきた排気量のバイクがあります。
その人気の高まってきたものが125cc以下 のバイクです。
パッと見た感じは原付と変わらないものが多いですが、125ccバイクは原付とは似て非なるバイクなんです。
今までは免許の取得がちょっと面倒だったりしましたが、規制が緩和されつつあり、より身近な存在となってきました。
そこで今回は、125ccバイクに乗るためにはどのような免許が必要なのかを解説するとともに、125ccバイクの魅力も紹介していきます!
バイクに乗るための免許制度をおさらい!
まずはじめに”初歩の初歩”ですが、バイクに乗るための免許制度をおさらいしていきましょう。
バイクの免許の種類は大きく分けて4種類
意外と知られていないかもしれませんが、一口にバイクといっても大きく分けて4つのカテゴリーに分かれます。
思ったよりも多いと感じるかもしれませんね。
免許の種類によって乗れるバイクももちろん異なってきますので、しっかりとおさらいしておきましょう。
①原動機付自転車運転免許(原付免許)
バイクの免許の中でも一番下に位置する”入門”ともいえるのが原付免許です。
原付免許は50ccまでの原動機付自転車のみ乗れる免許です。
16歳から取得できる免許なので、高校生でも手軽に取得することができます。
原付免許は、試験場に行って学科試験だけを受験して合格すれば取得できることも大きなポイント。
教習所に通う必要もないので、一番取得費用が安い免許なんです。
ちなみに、普通自動車免許を取得すれば自動的に付帯されます。
②小型二輪車運転免許(原付二種免許)
次の免許は小型二輪免許です。
この免許を持っていれば125ccバイクに乗ることができます。
この小型二輪免許は正式には次に紹介する普通二輪免許に分類される免許なのですが、正式名称は「小型限定普通二輪免許」です。
名前の通り小型(125cc)にのみ乗ることができるという限られた条件の免許です。
この免許を持っていれば、下位の車種(原付)には乗ることができます。
「普通二輪免許まではいらないけど、原付よりは性能のいいバイクに乗りたい」という人にとっては最適な免許といえます。
ちなみに普通二輪免許から自動車と同様に「AT限定」と「MTが乗れる標準的な免許」の2種類から選ぶことができます。
③普通二輪車運転免許
普通自動車免許はバイクを乗るにあたって一番スタンダードな免許です。
巷でよく「中免(ちゅうめん)」と呼ばれる免許です。
この免許を取れば400ccまでのバイクに乗ることができます。
スポーツタイプのバイクはもちろんですが、荷物も積めて2人乗りも容易なビッグスクーターにも乗れます。
普通二輪免許は16歳から取得することができるので、バイクに興味を持ちだした高校生などが取得することが多いですね。
バイクが大きいので運転になれるために教習所に通う必要がある免許ですので、20万円程度の費用がかかるのがネックですね。
④大型二輪車運転免許
バイク免許の最高峰が大型二輪免許です。
大型免許さえとってしまえばすべてのバイクに乗ることができます。
この免許は18歳から取得することができますが、ハイパワーで時速300kmを出すことができるバイクに乗れるようになるということで、「色彩識別」「聴力」「運動能力」といった取得に必要な条件が追加されています。
大型二輪免許は条件さえ満たせば取得することができますが、教習所に通うとなると「普通二輪免許からステップアップ方式」を採用するところが多いため、一発で取得が難しいのが現状です。
小型二輪免許で乗れる51cc~125ccのバイクについてチェック!
免許制度をおさらいしたところで、人気が過熱しつつある51cc~125ccのバイク(原付二種)についてチェックしていきましょう。
50㏄の原付と何が違うのか、なぜ人気になりつつあるのかがわかっていきますよ。
125cc以下のバイクの特徴
小型二輪や原付2種と呼ばれる51cc~125ccバイクがどのような特徴を持っているのか確認していきます。
外見上の特徴ですが、バイクによってはほとんど原付バイクと変わりません。
原付バイクか51cc~125ccバイクか見分けがつかない時にチェックすればわかるポイントがあります。
それは「ナンバープレートの色」と「ナンバープレートの近くに白い三角形のマークがあるか」で判別できます。
この2つの中で一番見分けがつきやすいのはナンバープレートですね。
ちなみにナンバープレートの色は
- 50cc以下:白色
- 51cc以上90cc以下:黄色
- 91cc以上125cc以下:ピンク色
ですので、判別しやすいですね。
51cc~125ccのバイクのメリット
51cc~125ccバイクの特徴や見分け方がわかったら、どのようなメリットがあるのか気になりますよね?
メリットの説明に入る前に原付バイクとの違いについて見ていこうと思います。
50cc以下の原付バイクでは
- 最高時速30km以下の速度制限
- 第一車線左側通行(一番左車線の左側を通行)の義務
- 二段階右折の義務
- 二人以上の乗車禁止
- 自動車専用道路の通行不可
といった様々な制限があります。
たとえオートバイだからといってそれほど自由ではないということがわかるはずです。
51cc~125ccバイクはこれらの制約から解き放たれる存在なのです。
51cc~125ccバイクと原付バイクを比較してみると、
- 最高時速は60km以下
- 走行する車線の制限なし
- 二段階右折の必要なし
- 二人乗車OK(免許取得後1年間は不可)
- 自動車専用道路の通行が可能
といった大きな違いが出てきます。
原付で悩まされた二段階右折や速度制限などから解放されるということが原付2種の大きなメリットです!
自動車を保有していたら、原付と同様に「ファミリーバイク特約」で保険料が格安になる点もうれしいポイントです!
51cc~125ccのバイクのデメリット
手軽に乗れて維持費が安い。
さらに原付のような縛りがないなどのメリットが多くある125cc以下のバイク(原付2種)ですが、デメリットといえる部分があります。
それは
- パッと見は原付とほぼ変わらない
- 高速道路に乗れない
- 二人乗りは出来るが快適とは言えない
- パワーがない
- ダサいバイクが多い
などが挙げられます。
制限から解放されることがメリットではありますが、しょせんは”原付”なので、相応のデメリットがあります。
原付の延長線上に位置するカテゴリーのバイクなので、見た目はほぼ原付のものが多いです。
最近はスポーツタイプの125ccクラスのバイクが増えてきていますが、基本的にはスクーターと思っておいた方が良いです。
また125ccという小排気量のバイクですので、高速道路の走行は出来ませんし力不足は否めません。
ですが、大型バイクに乗っている人のサブバイクや、短距離通勤の足として使う分には申し分はないでしょう。
125ccバイクが乗れる小型二輪車運転免許の取得方法
原付のような縛りがなく気軽に乗ることができる125cc。
それに乗るために必要な小型二輪免許の取得方法をご紹介します。
①教習所で取得
125ccに乗るための免許取得として一番オーソドックスな方法はこれです。
「免許取得=教習所に通う」という考えになるのが、皆さんが思いつく方法ですね。
バイクに乗ったことのない人でも、懇切丁寧に教えてくれるので安心ということもポイント。
比較的時間に余裕のある学生ならゆとりをもって通うことができますが、仕事をしている会社員にとっては教習所に通う時間を確保しにくいのが難点ですね。
②試験場(免許センター)での一発受験で取得
実は、バイクの免許は教習所に通わなくても取得することができます。
それは「運転免許試験場(免許センター)で一発受験をする」ことです。
教習所に通っていて、卒業検定に合格したら試験場で筆記試験を受け、合格点に達していれば免許を取得できます。
試験場では、教習所でいう卒業検定に相当する技能試験を行っています。
運転技術に自信のある人であれば、この技能試験を受け、無事に合格することで免許の取得ができるのです。
一発試験のメリットはやはり取得費用の安さです。教習所に通う総額の半分以下で抑えることができます。
ですが、この技能試験に合格するには非常に難易度が高く、一度や二度では合格出来ないかもしれません。
また小型二輪の試験落ちた(T^T)
5回目(ToT)/~~~
— tori (@zigorou2) 2012年11月27日
↑
実際に受けて5回落ちたという人もいます・・・。
それに、技能試験に合格した後、教習所で普通二輪車講習(12,000円)、応急救護処置講習(4,200円)を受講しなければ、免許証は交付されませんのでちょっとした手間がかかります。
125ccバイクの人気が過熱している理由は”規制緩和”にあった!
ここ最近、125ccクラスのバイクの人気が過熱してきています。
その背景として、原付にあった二段階右折の必要もなく時速30km制限もないという大きなメリットがあるということ以外にも大きな理由があります。
それは免許取得に関する規制の緩和です。
ここではその規制緩和の内容を解説します。
免許取得に必要な教習時間が“最短二日”に短縮された
小型二輪免許を教習所で取得する際にネックとなっていたのが”教習所に通うための日数”でした。
普通自動車免許を持っている人が教習所で小型二輪免許を取得するためには
- 技能教習…8時限(1段階:5時限、2段階:3時限)
- 学科教習…1時限
が必要です。
道路交通法では、教習所で1日に技能講習を受けられる時間数が決められていて、1日に3時限までしか受けることができません。
ですので、どう頑張ったとしても”最短3日”での取得だったのです。
これだと土日休みの会社員だと2週間にわたって教習所に通う必要があったのです。
ですが、2018年5月末に警視庁より規制の緩和が発表されました。
その規制緩和の内容とは”1日に技能講習を受けられる時限数を4時限に増やす”ということ。
この緩和により最短で2日の教習で小型二輪免許の取得ができることになりました。
こういった規制緩和の効果も相まって125ccバイクの人気が過熱しているのです。
大は小を兼ねる!予算に余裕があるなら中型二輪免許がオススメ!
AT限定の小型二輪免許であれば規制緩和の影響で取得しやすくなったとはいえ、教習所に通わなければなりません。
バイクに乗っていると、より排気量の大きいバイクになりたくなるものです。
最初は「125ccが乗れればいいやー」と思っていても、多くの方が「250ccや400ccのバイクに乗りたい」と思う人が多いのです。
そうなったときに小型二輪から普通二輪免許(中型免許)にグレードアップしたい!と思うとまた教習所に通わなければなりません。
そのようなことのならないように、私は「最初から普通二輪免許(中型免許)」を取得することをお勧めします!
これから、その3つの理由を解説していきます。
理由①上位免許を取れば下位の免許が自動的についてくる
一つ目の理由は「免許の自動付帯」です。
例えば中型二輪免許を取得すると、それよりも下位の小型二輪と原付免許と同じ資格(乗ることができる資格)を得ることができます。
つまり、わざわざ小型二輪から中型二輪にステップアップしなくても、最初から中型二輪免許を取ってしまえば125ccバイクに乗れちゃうんです。
小型二輪も中型二輪も取得に必要な年齢条件(16歳)は一緒なので、教習所に通う日数などは増えてしまいますが中型二輪免許を取得する方が将来的に見て価値があるのです。
まさに「大は小を兼ねる!」ということですよ!
理由②小型二輪免許を取得できる教習所が少なめ
2つ目の理由は「教習所の問題」です。
中型二輪であればたいていの教習所で教習を受けて免許を取得することができます。
ですが、小型二輪となってしまうと受けられる教習所が限られてしまう可能性が高いのです。
自宅から通える範囲で、近所に小型二輪免許が取得できる教習所があればいいですが、自宅よりも遠方に通ったりしてしまうような状況に陥ってしまう場合は時間のロスにもなりますし、通うのが苦になってしまうかもしれません。
それであれば、中型二輪免許が取得できる教習所に通って中型二輪免許を取得してしまったほうがいいのです。
まさに「時は金なり」ですよ・・・!
理由③小型→中型にステップアップするための費用が意外と高い
このパターンはステップアップと書いてありますが、正式名称でいうと「限定解除」という手続きになります。
この記事の前半で、小型二輪免許は「小型限定普通二輪免許」という正式名称があると解説しました。
その「小型限定」という文字を外すためにはもちろん教習所に通ったり運転免許試験場に行って試験を受けなければなりません。
どちらにしてもお金がかかりますよね?
限定解除にかかる費用は教習所によってまちまちですが、調べたところ大体6万円~8万円かかります。
それに加えて限定解除にかかる技能教習時間が
- AT限定小型二輪→AT限定普通二輪:8時間
- AT限定小型二輪→普通二輪:5時間
かかります。
費用がかかる上に時間がかかるとなると何かと無駄になってしまいますよね?
もし仮に最初から中型二輪免許を取得するためにかかる費用を調べてみると、小型二輪免許と比較をするとプラス3万円くらいになります。
それであれば、中型二輪免許を最初から取得してしまったほうが費用も少なくて済みますし、再度教習所に通ったりするよりも良いですよね?
普通自動車免許保有で125ccに乗れる日が来る?
今現在、普通自動車免許を保有していれば原付免許が自動で付帯されています。
そんな中、
「普通自動車免許に自動付帯される原付免許を一段階上げて125ccまで乗れるようにしよう」
といった議論がされているのをご存知でしょうか。
なぜそのような話になっているのか、クローズアップしてみましょう。
議論されている背景
普通自動車免許保有者に125ccバイクが乗れる小型二輪免許の自動付帯を!
という声が上がってきているのにはいくつもの理由があります。
それは
- 若者のバイク離れ等による新車の販売台数の落ち込み
- 原付の生産が排ガス規制により厳しくなってきている
- 原付の制約(最高速度30km、二段階右折の必須)がネック
等といった理由です。
簡単にまとめると、
「今のままでは日本国内におけるバイクの販売の落ち込みに歯止めがかからないから、免許の拡大をすることで新たな需要を掘り起こしたい」
ということです。
要するにバイクメーカーなどの思惑がこのようなテーマを出したとも言えます。
こういった議論は一般ユーザーの意見では
普通免許で125ccに乗れるよと言う制度、みんな事故が起こる危険って言うけどさ、バイクで危険走行をしがちな交通モラルの低い若者が買うバイクの排気量を250〜400から125に下げられると言うメリットがある事については誰も触れてはいないのね。
— ゴロー(ぼやき) (@narusawa_ken1) 2016年10月3日
といったポジティブな意見があったり
50にも乗ってない人が125乗るのと、125乗ってる人が400に乗るのは、まったくの別次元。
普免で125まで乗れるようにするなら講習必須か、原一の経験1年以上とか条件つけないと危険すぎると思う。車の普通免許で125ccまでのバイク乗れるようになったらお前らバイク買うの? https://t.co/4yoy2m5D0x
— らーぷら@トリシティ125 (@RA_PURA2014) 2018年6月9日
といったネガティブなものもあります。
ですので、普通四輪免許で125ccに乗れる!という状況になるにはまだまだ時間がかかりそうです。
車の免許で125ccバイクに乗れるとなると新たな需要の発掘にもなるはずですので、バイク産業がより一層元気になる可能性もあります。
実現される日が楽しみですね。
まとめ
原付のように時速30km制限になったり二段階右折の強制などの制約がない125ccバイク。
気軽に乗れて経済的ですが免許の取得に若干のネック事項があります。
少しばかり取得条件が緩和されているとはいえ費用面も時間の面も負担になってしまう部分でもありますが、一度乗ればその利便性に気づくはずです。
最近はスポーティなモデルも増えてきているので、日常の足としてだけでなく趣味のバイクとしても乗ることができます。
一度バイク屋さんで実車を見てみてはいかがですか?
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