PCXハイブリッドは世界初のハイブリッドスクーター!燃費と値段の詳細
EV時代に合わせ製作!話題の世界初ハイブリッド2輪車・PCXハイブリッド
2017年10月26日より4日間開催された「東京モーターショー」にて公開され、2輪業界関係者から多くの注目を集めたホンダ・PCXハイブリッド。
市販2輪車としては世界初となるハイブリッドモデルとして大々的に発表され、市販開始が待ち望まれている2種スクきっての注目モデルと言える存在です。
今回のPCXは、スタンダード仕様とハイブリッド・EVの3バリエーションを同時に展開するため、完全新設計のダブルクレードルフレームに変更。
これで3代目へのモデルチェンジが決定的になり、ホンダがいかに「平成28年環境規制」への適合化に重きを置いているのかが伺えました。
スタイリングは従来のPCXを踏襲していますが、PCXハイブリッドはどのような変更があるのでしょうか?
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PCXハイブリッドの各部と仕様をチェック!
まずは注目のパワートレインからチェックしてみましょう。
高出力型のリチウムイオンバッテリーとACG部へモーターを設置し、エンジンへのアシストを行うマイルドハイブリッド方式となったPCXハイブリッド。
元々燃費性能のよさで定評のあったeSPエンジンを上回る性能を目指し、2代目以上の初速と燃費性能を狙った仕様だと言えます。
今回はリチウムイオンバッテリーの姿を見ることはできませんでしたが、メーカー担当者の方によると、「発進時と70km/h以下の際にスロットル開閉状況に合わせてアシスト」との事で、渋滞によるストップ&ゴーの多い都心部を見据えた仕様。
2種スクーターの中でも運動性能に優れたPCXだけに、このPCXハイブリッドの運動性能も十分に期待していいでしょう。
フロントサイドに輝く「HYBRID」のエンブレムがホンダの自信を雄弁に物語ります。
ビジュアル面では従来モデルとの大きな差異はありませんが、ヘッドライトは新型LEDを採用し安全性をさらに強化。
ロー時は左右2眼、ハイ時はセンターの1眼で大光量を確保し、走行時の視認性を強化しております。
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ボディサイズ・ホイールベースに大きな変更点はないそうですが、リア回りのボリュームUPが気になるところ。
その点をブース担当者に質問してみたところ、リアサスのマウント位置を5cm弱後方へずらし、ストローク量と加減衰の幅を増やしたという回答が得られました。
自動車業界ではハイブリッドカーは車重の増加がネックとなるものですが、本機・PCXハイブリッドの場合はどうなのでしょうか?
ブースに居合わせた開発関係者の方に話せる範囲内で説明を求めたところ、以下のような回答が得られました。
お客様のご指摘の通り、ハイブリッド化の上で最大のネックとなったのは、モーターとバッテリーを積載することによる車体重量増加による運動性能の低下でした。
原付2種スクーターに求められ、同時に最大のウリである機動性と燃費性能を維持するには、幾度ものシミュレートと実験が繰り返されました。
その上で最終的に採用に至ったのが、発電機を駆動に活かす「マイルドハイブリッド方式」です。
これによって現行の2代目PCXで培ったACGスターターの特性を十分に活かし、ハイブリッド化の泣き所である「車体重量の増加」問題を最小限にクリア。
48V対応の高出力モーターを併用し、追加重量を最小限に抑えつつも十分なアシスト性能を確保することに成功しました。
特に信号待ち時などの発進や、スロットルOFFからの再加速時は必見で、従来モデル以上のスロットルレスポンスと爽快な走りを体感して頂けます。
今回のPCXハイブリッドのタンク容量は8リットルとのことですが、従来モデル以上の航続距離と快適な走行性能を実現したと自信を覗かせており、市販化が非常に期待できるモデルだと言えます。
PCXハイブリッド、気になる市販価格はズバリおいくら?
世界初の2輪ハイブリッド車ということもあり、デビュー時期が注目される新型PCXハイブリッド。
現時点での市販価格は未定ですが、「なるべく現ユーザーになじみ深い価格帯での販売を予定しております」との回答があり、現行モデルの新車販売価格が329,400円(税込み)からであることを考えると、40万円から45万円の範囲内と予想していいでしょう。
PCXモデル名 | 価格 |
---|---|
PCX(125cc 単色モデル) | \329,400(税抜 \305,000) |
PCX(125cc 2トーンモデル) | \340,200(税抜 \315,000) |
PCX150(単色モデル) | \360,720(税抜 \334,000) |
PCX150(2トーンモデル) | \371,520(税抜 \344,000) |
出典・ホンダ(※http://www.honda.co.jp/PCX)
この販売価格は原付2種スクーターとしてはお高めではありますが、平成28年環境規制への完全適合モデルであること、ホンダ史上最高レベルの燃費性能ということを考えると長期所有時のメリットはかなり大きそうです。
当サイトでも大いに注目しているモデルのひとつですので、年明けの大阪モーターサイクルショーなどでの続報が入り次第、皆様にお届けさせて頂きたいと思います。
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