スズキ GSX250R国内デビュー | 250ccフルカウルスポーツ登場
昨年10月に中国で発表された2017年ニューモデルの「スズキ GSX250R」。
スタイリッシュなデザイン性と大胆なカラーリング、そして低速域でのパンチの利いた加速力が評判を呼び、国内販売仕様車の続報が待たれている250ccフルカウルスポーツの大本命マシンです。
近年はカワサキに売り上げ高・台数で抜かれ国内4メーカー中4位の座に甘んじているスズキですが、捲土重来を期したGSX250Rは今年の「大阪モーターサイクルショー」でも普通二輪ユーザーから多くの注目を集めていました。
今回は、今年2017年の250ccニューモデル最大の話題作「スズキ GSX250R」に触れて分かったことをインプレッションさせて頂きます。
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GSX250Rはジャストサイズの大きさと開放感の高いスタイリッシュマシン!
GSX250Rは全長2,085mm×全幅740mm×全高1,110mmとスリムに仕上げられた車体に790mmと収まりのよいシート高。
一緒に来場した身長165cmの先輩が跨ってみた様子を撮影しましたが、ご覧のように足つき性は非常に良好。
膝にもかなりの余裕があり、この状態で普通にハンドルに手が届くため、フルカウルスポーツマシンとして居住性はかなり高めと言えます。
遠目に見ると250ccクラスの平均的なサイズに見えましたが、実車に触れることが出来る至近距離まで来ると、GSX1000Rといった兄貴分を彷彿とさせるオーラにゾクゾクさせられました。
さっそく管理人も跨らせてもらい足つき性を確認してみたところ、程よい高さで開放感もそれなりにあり、前傾姿勢もそれほどキツくありません。
小柄な女性ライダーでも安心して乗れる適度なサイズ感と開放感、そして何よりGSX1000R譲りのデザイン性は、普通二輪ユーザーにとって非常に魅力的な存在だと言えます。
GSX250Rは他社フルカウルスポーツとは異なる方向性のスポーツマシン?
ここで気になるのが、GSX250Rの国内仕様スペック。
手ブレで少々見づらいのは心苦しい限りですが、最高出力は24ps/8,000rpmと非常に控えめなものとなっていました。
すでに販売されている欧州や中国仕様車のパワーが25ps相当であることを考えると、このスペックは明らかに「速さ」を求めたものではないということが分かります。
しかも最大トルクが6,500回転という低回転で発生するため、低中速を重視し豊かなトルクを活かし、フルスロットルでコーナリングを楽しむバイクなのでは?という印象を受けました。
ご覧のように、「大阪モーターサイクルショー」で展示されていたGSX250Rはすでにメーカー希望販売価格などの諸元情報が確定しており、販売開始時にこれ以上のパワーを与えられる可能性は限りなく低いと言えるでしょう。
中国ユーザーによる投稿動画などがネット上で話題を呼んでいますが、これらを総合的に判断すると、乗り手が無理なく使い切れるパワーのエンジンを活かしたライトウェイトスポーツ、として捉えるのがGSX250Rの正しい評価であるように思えます。
GSX250Rの足回りを試乗でチェックしてみました
こうなってくると気になるのは足回りですが、走りに強いこだわりを見せるスズキのことですから、このGSX250Rが見かけ倒しであるはずがありません。
そこで、同行した先輩に撮影をお願いしフロントに思い切り加重した状態を撮影してもらいました。
いかがでしょうか?ご覧のように、しっかりとした剛性であることがお分かり頂けるかと思います。
さすがに偉大なる兄貴分・GSX1000Rなどと比べるとフロントサス・タイヤ・ディスクローターなどは250ccクラス相応のものですが、これだけしっかりとしたフロントサスであれば、舗装路では路面からの衝撃吸収性は非常に高いと判断することが出来ます。
その一方、ガチのライディングポジションでリアにも加重してみましたが、適度なホールド感のあるシートのフィット感と程よい硬さを感じることができ、まさしくスーパースポーツのそれであることに確信が持てました。
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GSX250Rはタンデムもこなせるの?気になる点をチェック
ここまでの考察により、GSX250Rは低中速の豊かなトルクを活かしたコーナリングを楽しむマシン、といったキャラ設定であることはおおよそ感じ取れました。
極端なスポーツ性を求めないのであれば、タンデム性は果たしてどうなのでしょうか?
このシート周りの画像はスズキ公式の提供によるものですが、タンデム側はデザイン性を重視したスリムな形状でありながら、肉厚でクッション性に重きを置いたものであることがよく分かります。
GSX250Rはフルカウルスポーツモデルですので、ビジュアル性などを追求した結果でしょうか、グラブバーではなくシートベルトを採用しています。
強烈な加速力を持ったリッタースポーツであれば、この仕様はいかにも貧弱に思えてしまいますが、公開されているスペックなどを見る限り、十分実用に耐えることができそうです。
管理人も実際にタンデムシートに移動して座り心地を確認してみましたが、肉厚なシートのクッション性も心地よく、自身の膝でしっかりホールドすることができました。
テール周りがすっきりしているため開放感もあり、風と日差しを全身に浴びてタンデムクルージングを楽しむにはベストな設計と言ってもよいでしょう。
GSX250Rのカスタム性、ブース担当者にずばり聞いてみた
既存の250ccフルカウルスポーツモデルと比べ、絶対性能を追求しないという意外な仕様で登場予定のGSX250Rですが、果たしてカスタム性はいかがなのでしょう?
この点は多くのユーザーが気になるところだと思われるので、ずばりスズキのブース担当者の方に直撃してみました。
さすがにそれなりの立場がある関係上、「これはあくまでも私の一個人としての見方ですが」という前置きの上で、GSX250Rの展望性についてコメントして頂きました。
「やはり今モデルの販売希望価格からお察し頂けるように、低コスト化を実現するためにミラーなどの質感はやや物足りなさを感じてしまうかも知れません。
あくまでも一個人の考え方ではありますが、こうした外装面の質感を高めるドレスアップ系のパーツは大きな需要が見込めるので、各パーツメーカーによって外装類が販売される可能性は非常に高いと思います。
厳しさを増していく「ユーロ4」などの排出ガス・騒音規制に対応させる意味もあり、エンジンは敢えてセーブしたという面もありますので、本来のパワーを開放するレーシーなパーツの登場は十分期待できますね。
スズキスタッフとしての感想は、何と言っても他メーカーさんと共に日本のバイク界を盛り上げていきたいので、ユーザーの方には新しいスポーツスタイルをお試し頂きたいと思っております。」
立場のある方であるため、ぼかした言い方をせざるを得ないという印象でしたが、こちらの方は直撃中非常に嬉しそうにGSX250Rのことを語って下さり、紛れもなくライダーであることが伺い知れました。
まだ各パーツメーカーによるリリースは未定ですが、これだけのビッグネームである以上、カスタムパーツが販売されないという可能性はほぼゼロと断言してもよいでしょう。
続報が非常に気になる待望のニューモデル「スズキ GSX250R」は、カスタム派の方にとっても大いに注目して頂きたいマシンと言えますね。
GSX250Rはファーストバイクとして◎
今回の出展では、残念ながらGSX250Rの試乗を行うことはできませんでしたが、国内初披露となる実車に触れたことにより、多くの情報を得ることができました。
まだ正式な販売時期などは未定のままですが、新車販売価格・スペックが決定されていることを考えると、解禁はもうすでに秒読みの段階に入っていると見て間違いないでしょう。
実車に触れた結論から言えば、税抜価格488,000円という価格面の後押しもあって間違いなく「買い」のバイクです。
リッタースポーツの圧倒的なハイパワーも魅力ですが、豊かなトルクと優れた足回りを活かし、低速でも不安なく倒せるコーナリング性能を楽しめるマシンは非常に新鮮味があると思われます。
2017年の250cc最大の目玉という前評判だけに、GSX250Rの続報に今後も注目です!
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