トライアンフ ボンネビルボバーは50'sテイストとボバースタイルが魅力
伝統のバーチカルエンジン搭載車を始め、独自技術の開発で個性的なモデルの数々を輩出してきた英国の老舗・トライアンフ。
大型バイクファンに定評のあるメーカーですが、昨年は看板モデルのひとつである「ボンネビルシリーズ」をボバースタイルに仕上げた「ボンネビルボバー」をリリースするなど、最近ではトレンドの流れを意識したモデルの開発にも余念がありません。
トライアンフが得意とするビンテージスタイルに近年流行のボバースタイルを取り入れたこのモデルは、最新技術とリジッドフレームの融合という異端の組み合わせで大きな注目を集めております。
今回は2017年のデビューから着実にファンを増やし続けている意欲作「トライアンフ・ボンネビルボバー」の最新情報と画像をお届けさせて頂きます。
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ボンネビルボバーは本格的ボバースタイルが魅力の意欲作!
バーチカルツインエンジン搭載の「ボンネビル」のスタイリングを残しつつ、流行のボバースタイルを取り入れたトライアンフ・ボンネビルボバー。
サドルシート採用により、従来のボンネビルからシート高690mmへと大きく引き下げられ、圧巻のローフォルムとなっております。
現在の安全基準等の観点から、完全なリジッドフレームではないものの、その下から覗くサスペンションは専用設計品。
これに新設計フレームとケージスイングアームを組み合わせ、近代モーターサイクルに求められるコントロール性と安定性を確保している点も注目に値します。
バイクのことをさほど知らない人にも、「イカつくて格好いい」と素直に思わせるだけの迫力があり、クラシカルなイメージと実によくマッチしております。
ステップ位置もやや前よりのミッドコントロールが採用され、操縦性に関してはそこまで違和感を覚えない様子。
真一文字のドラッグハンドルバー、レトロな雰囲気のウインカー類のチョイスが実にトライアンフらしさを演出していると言えます。
今回のリリースに伴い、このボンネビルボバーには新型の1,200ccの高回転型バーチカルツインエンジンが搭載され、2つの走行モードによる制御で味わい深い走りを実現しております。
「無駄なものを限界まで削ぎ落とす」というボバースタイルながら、トライアンフならではの最新技術が詰め込まれたこのボンネビルボバー、今年2018年登場の「ボンネビルボバー ブラック」でさらなる人気を得ることが期待されている一台です。
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トライアンフ・ボンネビルボバー、実車のフィーリングは?
まずは足つき性を…と思い立ち、3段階調整式のシートを最低ラインに合わせてみたところ、若干ハンドル位置が遠めに。
(一応)女性の管理人にとって両腕をピンと伸ばしきる状態は辛いため、真ん中で合わせてジャストフィットでした。
全身を使って乗るようなイメージにはちょうど良く、ドラッグバータイプのボンネビルボバーにマッチしたポジショニングとなりました。
市街地では低速の粘り強さが印象的で、実に滑らかかつトルクフル。
スロットルにやや過敏かな?といった感じもしましたが、吹け上がり・加速力ともに良く、新型エンジンの素性のよさはこれだけでも十分確認できました。
今回のボンネビルボバー、走行モードは「Rain」と「Road」の2パターンのみとなっており、スポーツ走行バリバリの仕様ではありません。
必然的にネオクラシックの「流して乗る」のが基本となるわけですが、これが実にまったりとした味わいがあり、そんな中にもパワー感モリモリ。
相反する要素同士でありながら、3速固定のままスロットルの開閉だけで操れるような気楽さがあり、シティライドには非常に適した印象を受けます。
ホイールベース1,510mmという長さと、そのロー&ロングスタイル故に旋回性はやや悪い印象を受けましたが、このおおらかな感じはボバーマシンとしては非常にGOOD。
スピードを乗せたままグイグイ攻めていくような走りには向いていませんが、バイクの乗り方の基本さえ守っていれば乗りこなすことはさほど難しくはありません。
特に今回の新設計フレームによる剛性・サスペンションのセーブ力は高く、はっきりとフレームの軋みすら分かるようなしなやかさまで感じ取れ、慣れ次第では十分スポーツ走行もこなせます。
オールドスタイルにトライアンフの最新技術を投入したトライアンフ・ボンネビルボバー、走りの実力に関しても太鼓判を押せる見事な出来映えでした!
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トライアンフ・ボンネビルボバーは果たして”買い”?
オリジナルであるボンネビルT120の新車販売価格が1,603,800円であるのに対し、今回リリースされた「トライアンフ・ボンネビルボバー ブラック2018年モデル」新車販売価格は1,705,000円(いずれも税込み)。
ちょうどオリジナルの10万円UPという形ですが、これだけ重厚感あふれる作りであれば価格差以上のクオリティだと断言しても良いでしょう。
各パーツの質感も申し分なく、それに加えて新型エンジンのレスポンスのよさ等を加味すると、間違いなく”買って良し”。
“ネオクラシック”というジャンルの中では紛れもなく異端児ですが、そのルックスとテイスティな走りは確実に一級品であり、所有感に関しても文句なしの一台だと言えます。
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